出版社内容情報
ルソーの思想の骨格を手際よく整理・解釈しつつその全体像を再構築し，西欧近代を体現した巨大な思想家が現代世界にもたらした課題を提示する〈実用的読解〉の書。
内容説明
ルソーの厖大な著作の中から、自然と人間、個人と社会、道徳と教育等の主要テーマにかかわる思想の骨格を手際よく整理・解釈しつつその全体像を再構築し、西欧近代を体現した巨大な思想家が今日にもたらした課題を抉る。気鋭の理論家による〈実用的読解〉の書。
目次
理論の構造
市民
弧独な個人
道徳的な個人
ルソー引用著書一覧
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ラウリスタ～
8
非常に読みやすい。トドロフがルソーについて書いている、短い本。理論の難解で軽薄な専門用語と、現実のすり切れたそれでいて重苦しい日常語とのギャップ。そんな現代において、ルソーの言葉はどんな古今の作家よりも新鮮で強烈に読まれうる。１００ページ少々で短いが、戦略的に内在するルソー的矛盾をどう読むかなど、面白い話題。生粋のフランス人も、こんな明晰なフランス語を書いてくれればいいのにと思えるクリアさ。2015/05/21
スピネル
0
ルソー思想の再構成。
