出版社内容情報
科学諸部門が文化・社会・歴史の中で果たす役割,それ自体の意識の欠如を鋭く批判。相互性をもった複合性の思考を展開しつつ豊かな意識ある科学への道を切り拓く。
内容説明
いっさいの現実―物理学的・生物学的・人文的・社会的・政治的現実―統合的把握と諸領域の相互性の確立を目指し、複合性の思孝を縦横に展開しつつ〈意識ある科学〉への道を明確に切り開いたモランの〈方法〉序説。
目次
第1部 意識ある科学(科学のために;科学の科学は概念形成しうるか)
第2部 複合性の成分(秩序・無秩序・複合性;自律の科学は概念形成しうるか;生物学的複合性あるいは自己組織化)
第3部 複合的思考のために(ひらかれた理性のために;複合性のパラダイムのために;複合性の戒律)