叢書・ウニベルシタス<br> 生成 - 概念をこえる試み

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叢書・ウニベルシタス
生成 - 概念をこえる試み

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  • サイズ B6判/ページ数 249p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784588001246
  • NDC分類 135.5

出版社内容情報

自然の生成における〈ざわめき〉の音を手がかりに認識の始源に遡り,多彩なイマージュを駆使して一元的秩序から多元的混沌を包括する自由な思考への冒険を試みる。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Bartleby

9
「海の騒音の上に立ち上がる乱流のヴィーナスを想像しなければならない。」混沌としていて、騒々しく、生き生きとしていて、そこから予測不可能なものが生まれうるような「多」への賛美。そのような存在を、合理的で生気のない単一性(一)へと還元することなく、多のままに考え、多のままに表現しようとする試み。そのため分かりやすい理解を拒むように詩的な表現がおびただしいほどに連ねられている。きっとこの詩的なイメージに多への感性が刺激されることがこの本の一番正しい読み方なのだろう。2013/09/28

SY

1
思考は思考対象が招き寄せるのだと考えるなら、その陥穽は論理が決定論的なものになりがちだということだろう。セールの言うノヮズゥ、つまりノイズの積極的認知によって、西洋的論理によるモノ・コトの定義を解体すること。論理を一度括弧に入れること。新しい存在論を獲得すること。バルトのエッセイやプルーストと共に枕頭に置こう。世界をもう一度眺め直す折に、本書をめくってみよう。2017/05/07

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