叢書・ウニベルシタス<br> カフカ - マイナー文学のために

叢書・ウニベルシタス
カフカ - マイナー文学のために

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  • サイズ B6判/ページ数 202p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784588000850
  • NDC分類 940.28
  • Cコード C1398

出版社内容情報

従来の実存主義的なカフカ解釈を厳しく拒絶し,独自の文学機械の概念を新たに展開させその作品を表現の機械として把握しなおす。精神分析学者ガタリとの共同著作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

はすのこ

7
良質なカフカ論!!2016/10/26

Tonex

6
フランスの哲学者&精神科医のコンビによるカフカ論。この人たちがいったいどういう問題意識のもとに何をやってきたかということがわからないので、さっぱり理解できない。フランスの現代思想に関する知識が無いと読めない。2016/01/06

ハチアカデミー

4
マイナー文学とは、「マイナーの言語ではなく、少数民族が広く使われている言語を用いて創造する文学である」。しかしそれは言語だけの問題ではない。言語を奪われているが故に「不安定で抑圧された民族意識」もつが故に、マイナー文学は「すべてが政治的」になる。メインの文学は、常に背後に歴史的・政治的な背景を持つ。同じ社会に住まう読者は、その背景を共有して物語を享受する。マイナー文学は、その歴史・政治を背景に持たない、もしくは描かないが故に、個人的な物語であっても、異なる共同体、意識、感受性を描くことになる。2014/09/06

zumi

3
レポートのために再読。相変わらず難解だが、なんだかんだで面白い(気がする)オイディプス構造・家族構造→なんとかして支配構造から「逃走」する部分をなんとか自分なりに噛み砕いたが、果たして、どうなるか•••2014/01/03

有沢翔治@文芸同人誌配布中

2
マイナー文学とは、知名度云々の話ではありません。少数民族が母国語以外の言語を使って書いた小説のこと。カフカはユダヤ人でありながら/だからこそイディッシュではなくドイツ語で小説を書いたように。そしてマイナー文学とは多分に政治性を帯びています。この理屈はカフカだけでなくポストコロニアルの小説にも応用ができると思いました。2017/03/14

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