英国アンティーク夢譚

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  • サイズ B6判/ページ数 246p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784584186572
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0097

内容説明

語りたがるモノたちの、4編の不思議な物語。

著者等紹介

佐々木ひとみ[ササキヒトミ]
茨城県十王町生まれ。現在は仙台市在住。広告制作プロダクションを経てフリーのコピーライターに。広告の企画制作や漫画の原作などで活躍すると同時に、創作活動にも意欲的で87年non・noノンフィクション賞、92年ゆきのまち幻想文学賞、99年ニッサン絵本と童話のグランプリをはじめとする数々の賞にも入賞している
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

うしこ@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)

8
アンティークショップを開く為の目を養う為に主人公は様々な場所を訪れますが、アンティークにとりついたモノを見ることができるせいか、その行く先々で出会ったアンティークから呪いをかけられます。果たして呪いは解けるのでしょうか?アンティークが題材の物語ということで堅苦しい話かと思いきや、意外と読みやすくて面白かったです。禍々しさよりも物悲しさが印象に残るお話でした。続編がないのが悲しいです。★★★★2010/03/14

おこわ

7
長い時代をみつめてきたアンティークが家具や道具としての用途を越え、現代に生きる人に伝えるお話がある。物欲に、あるいは貧困や社会情勢に、有無を言わさず運命を決定づけられた持ち主や、作り手の想いを秘めて主人公のもとへと流れ着いた品々。深い悲しみに彩られた宝物に自ら飛び込んで行きながら、微妙に逃げ腰で対話する彼女の姿勢に好感を覚えた。2010/07/21

5
魂をこめた職人の想い、所有者の想い、人々の愛、涙、欲。琥珀のようにそれらを閉じ込め、長い時を旅するモノたち。そんなモノとそれに関わった人を巡る四つの物語。万能じゃなくても、自ら厄介事に飛び込んでいっても、きちんと向き合おうとする主人公、イギリスの自然と歴史に溶け込むアンティークたちと素敵な雰囲気の小説でした。水島さんが絡んだり、亮平君の謎が明かされる続編を希望します。2010/08/25

はるき

4
いわくつきのアンティーク自体は素敵なんだけど、ヒロインに説得力が欠ける。物語の牽引者として力不足というか・・・。漠然とした英国(正確な区分も曖昧)好きには美味しい設定なんだけど。どうにも緊迫感が足りない。何か不自然。2013/10/05

さいと

3
続きはありますか?気になって仕方がありません!なんというか、英国アンティークの陰惨な裏側(違う)。古いものはそれなりの歴史を持っているということでしょうか。美しいものは残酷な歴史を持っていると、誰かがいっていたような。まさにその通りの話でした。でも、その美しさと歴史に人は価値を見出すんでしょうね。物を買うだけではなく、その物がどんな歴史を経てきたのかを買うということなんでしょう。おいそれとアンティークに手が出せなくなりそうです。2010/07/18

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