内容説明
有史以来の後妻打や他のストーカー行為の事例を紹介し、わが国における後妻打、ストーカー行為の習俗、歴史を明らかにする。
目次
序章 後妻打―習俗としてのストーキング
第1章 記紀や伝説の中のストーカー
第2章 平安時代のストーカー
第3章 鎌倉時代から戦国時代のストーカー
第4章 江戸時代のストーカー
第5章 古典文学・芸能・祭礼の中の後妻打とストーカー
著者等紹介
川口素生[カワグチスナオ]
1961年岡山県生まれ。岡山商科大学商学部、法政大学文学部史学科卒業。法政大学名誉教授・村上直博士に師事。歴史研究家
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感想・レビュー
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烟々羅
9
俗にいうストーカーの意味内容の広さにオジサンあきれかえったね。猫も杓子も他人を批難するのにストーカー呼ばわりするのを皮肉って、ここまで多様なあれこれをすべてこの題名に収めたのかと勘ぐりたくなった2012/04/03
medaka
4
3★ストーカーというより「後妻打」について記した本という印象を持った。著者が主張する古代版・ストーカー行為「後妻打」が、風習として世間一般に広く根付いていたらしい。はたして「後妻打」がストーカー行為と言えるのかどうかは別として、この様な行為が公然と認められていたことに驚いた。夫の愛人の家を破壊させた北条政子、色欲の快感を知り鐘を叩き続けた尼、両親を死に追いやった男に仇討ちした娘…のエピソードが、特に痛快だった。特に尼のエピソードは抱腹絶倒。気になったエロい方は「古今和歌集 ある僧侶 尼」でググるがよろしい2012/04/05
Riko
3
図書館で借りた。大半の記述が後妻打って風習についてで、面白いけどそれがストーカーかと言われると微妙。 2013/08/23
Kanna12
3
日本の歴史上のストーカーについて、もとい「後妻打ち」という慣習にスポットを当てた本。清姫安珍の伝説、吉原の遊女と客のゴタゴタなどちゃんとしたストーカーの話もあるにはあるが、ページの大半が後妻打ち(前妻による後妻、あるいは本妻による妾への攻撃。)についてなのでタイトルに騙された感満載。あと、竹取物語の求婚者の面々は明らかにストーカーである云々の下りには吹いたw2011/06/11
藤森大樹
2
ストーカーの定義が少し違っていますが、昔の人の風習は面白いというのが分かりますw女は怖いσ^_^;2015/08/02