内容説明
あなたは自分の祖先がどんな人間で、どんな身分で、どんな家柄で、何を生業にしていたか知っていますか?現実に祖先をさかのぼろうとしても、せいぜい四代くらいまで。その中で家柄や血筋を問うことしか出来ないのです。では、家系図もない私たちがルーツをたどることは不可能でしょうか?その不可能を可能にしてくれるのが「家紋」なのです。先祖代々、脈々と受け継がれてきた家紋から、あなたのルーツを解き明かすことができるのです。本書は、さらに紋様自体に隠された秘密や謎も読み解いていきます。
目次
序章 家紋にまつわる歴史への招待(チンギスハン=義経説の根拠にされた「りんどう紋」;水戸黄門「この紋所が目に入らぬか」の真実 ほか)
1章 家紋の始まりと変遷(家紋の母胎は牛車の文様;公家から武家へ伝わる ほか)
2章 家紋が語る血統・家柄(同じ公家でも身分はこんなに違う;農民の組紋、江戸城下の町紋 ほか)
3章 家紋でたどるあなたの祖先(葵紋;網・網目紋 ほか)
4章 地方別に見た家紋の分布(近畿地方;東海地方 ほか)
著者等紹介
能坂利雄[ノウサカトシオ]
1922年富山県に生まれる。古代史、民俗学を学び、地方祭礼の採集研究に従事し、1951年、江戸風俗研究の「矢立会」を設立。雑誌、新聞、テレビ、ラジオ等に時代小説、ドラマをはじめ、紋章・姓氏についてのエッセイを発表。作家、日本紋章学研究所長、日本ペンクラブ会員、日本文芸家協会会員として活躍し、91年没
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