ベースボール・マガジン社新書
東京マラソン

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  • サイズ B40判/ページ数 189p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784583100760
  • NDC分類 782.3
  • Cコード C0275

内容説明

2007年、新しいランニング文化が日本に誕生した。3万人が東京の真ん中を走る大規模市民マラソンが、人々の走る楽しみを目覚めさせ、その動きは社会現象へと発展した。プロジェクトの始まりは、都庁41階のがらんとした一室から。次々浮上する難題に、集まった作り手たちはどう挑んだか。当時、都の実務責任者を務めた著者が、人々を惹きつける東京マラソンの実像と成功への道のりを明かす。

目次

第1章 どう東京マラソンを作ったのか(どうして3万人か;コース設計はどうする?;食の楽しみ;沿道の一体感;大活躍のボランティア ほか)
第2章 なぜ東京マラソンは成功したのか(仕事が増えることを嫌がらない熱意;おもしろがりの寄せ集め集団;日本人はマラソンが大好き;メジャーズを超えるためにメジャーに学んだ;2016年の東京五輪招致につなげる ほか)

著者等紹介

遠藤雅彦[エンドウマサヒコ]
1960年、東京都出身。慶応大学法学部卒業後、82年に入都。都庁各局で勤務ののち、2005年4月に教育庁で東京マラソン担当の参事に就任。大会実現に向け、関係者間の調整を行った。大会実施決定後は、東京オリンピック招致本部参事として東京マラソン組織委員会事務局の事務次長を兼務し、東京マラソン2007実施までの都側の実務責任者として大会の運営に当たった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Humbaba

7
新しいことをやろうと思えば,様々な軋轢と戦う必要がある.東京という日本の首都でマラソンを行うなど,普通であれば企画段階で却下されるであろう.それを実現し,参加者に十分な満足を与えたという結果は,本当に素晴らしいものである.2012/02/06

Kaz

6
コースを決めて交通規制をしてスタッフを集めて・・・くらいしか思い至らなかった想像力のない自分。一つのことを新たに立ち上げるには、あらゆることを想定し準備しなければいけないということを思い知らされました。2017/11/14

よし

3
今から3年前。第1回東京マラソン実現に向けて取組んだ著者とその仲間たちの話です。公務員という立場で、様々な企業や団体の協力を得てひとつの大会を形づくる様子が分かりやすく伝わってきて、都庁の底力を見たような気がします。また、関係者がみんな「いい人」であるように見えるのも、著者の力によるものでしょうし、強力な個性を持った人が回りを引っぱっていくというより、チームの中で議論を重ねていくというのが、これからのプロジェクトの流れなのかなとも思いました。2010/10/04

ゆふいん

2
いい話しか書いてないな、というのが正直なところ。裏側の軋轢などにも触れてほしかった。でも、関係した人々の情熱が伝わってきた。はとバスのエピソードにちょっとほろり。これを読んだのなら類書である川端康生「東京マラソンの舞台裏」も是非。2010/11/01

Takuya Ikeda

1
第一回東京マラソン開催に奮闘した事務局担当者の回顧録 この大イベントを築いた石原元知事の功績の大きさを感じさせるとともに、そうした偉大な業績はトップの無茶振りと担当者 の地道な努力によってなされていることを再認識させられる。 不覚にも目頭が熱くなってしまった。 こんな風に人に熱く語れる仕事を成し遂げたいな。2018/03/07

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