内容説明
「もう協会に頼らん」と、ありとあらゆる手段をこうじて強化に乗り出した山田重雄は、“大砲”白井貴子を手に入れてライバルを蹴落とし、世界一奪回への実現を図る。男子は松平が引退して、小山勉が指揮をとるが、なかなか足並みが揃わず、ミュンヘンの遺産で世界を戦う。が、ポーランド、ソ連の他、キューバという強敵が出現して4位に転落。男子勢は協会執行部と対立する。
目次
1 日ソ対抗で見せた男女全日本の差
2 飯田、森田両名手、全日本復帰劇の明暗
3 五輪代表決定の舞台裏
4 ケベックの青空の下に聖火が燃える
5 五輪の花と咲き、そして散る非情さ
6 ポスト五輪の混乱の中で友情と悲劇
7 新時代の訪れとともに中村全日本誕生
8 日本初開催のワールド杯で、森田復活
9 異常な“花輪パニック”と松田、白井の引退
10 山田全日本敗退、中村全日本転落へ