内容説明
植民地の遺制、国共内戦と冷戦の鬼っ子、世界市場での融通無碍の活躍…。台湾の顔は、つくづく“二十面相”だ。いまやアジアのアキレス腱であるとともにかなめともなっている台湾が、揺れている。独立か、統一か?それとも第三の道があるのか?この島の選択が、アジアと世界の未来を決める。緊急の課題を根底から考える、ラディカルな台湾論。
目次
序章 台湾総統選と東アジア
第1章 「台湾国」はなぜ生まれたか
第2章 台湾経済の不思議
第3章 アジア危機のなかの台湾
第4章 アジアのかなめ、アジアのアキレス腱
第5章 「統一」「独立」のゆくえ