杜甫―偉大なる憂鬱

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  • サイズ B6判/ページ数 450p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784582834253
  • NDC分類 921.43
  • Cコード C0098

内容説明

乱世を生き、家族と友と市井の民を愛した男の漢詩に惚れ、逆境の人生に学ぶ。“詩聖”と呼ばれた大詩人の作品と生涯をわかりやすく辿った決定版。

目次

1 大志ありて
2 帝都震撼
3 波乱はつづく
4 秦州から同谷へ
5 成都の日々
6 流浪の果て

著者等紹介

宇野直人[ウノナオト]
昭和29年、東京生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了、文学博士。現在、共立女子大学国際学部教授。平成19年、NHKラジオ「古典講読―漢詩」講師、平成20年より同「漢詩をよむ」講師

江原正士[エバラマサシ]
俳優・声優。5月4日生まれ。新劇を経て商業演劇の舞台や、トム・ハンクス、ウィル・スミス、ロビン・ウィリアムス等の洋画吹替え、アニメの声優をはじめ各種のナレーションなどで活躍。フジテレビの深夜番組「二か国語」ではキャスターを八年間つとめた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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ロビン

17
NHKラジオで放送された「古典講読」を元に、中国文学研究者の宇野先生と、声優の江原正士さんとの対談形式で綴られた杜甫の解説書。杜甫25歳の頃の詩「龍門の奉先寺に遊ぶ」から始まり、逝去する59歳に書かれた最後の詩「小寒食舟中の作」までを、「春望」「北征」「兵車行」や「秋興八首」「登高」などの代表作を取り上げながら読み解いてゆく。それまで詩には詠まれなかったものを取り入れた杜甫の詩の革命性や、李詩と比較して杜詩にどのような特徴があるかという点など勉強になったが、もう少し専門的な解説があっても良かったかと思う。2019/07/08

そうび

3
君国的かつ家庭的詩人、杜甫。彼の詩をかいつまみつつ、その生涯を追う。対話形式なので読みやすかった。2020/10/26

garyou

0
ちよつと円高になると、「でも円安のあひだに上がつた価格が下がるわけぢやないし」とか、ついついnegativeな方向に考へてしまふ。そんな自分には杜甫はチトつらい。つらいけど読んでしまふ。そんな感じ。杜甫は評価されるまでちよつと時間がかかつてゐる。もしかして、孔明が「軍師」として脚光を浴びるやうになるのと、時期がおなじだつたりするのかな。杜甫の詩に出てくる孔明は「政治家」だもんね。2013/06/07

あさつゆ

0
杜甫は、とても人間らしい人なのだなぁと思いました。民衆を思いやるところや、戦争や弱者を苦しめる政治への批判精神といったいった社会への眼差し、家族への想い、うまくいかない自分自身のことなどについて詠まれていて、心に響きました。2022/08/22

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