内容説明
ドイツ文献学を範とし、国学を基礎として、日本思想史学を築き上げんと努めた村岡典嗣の主要論文を編む。共感的な読みの中に、本居宣長、慈円、篤胤、司馬江漢等の思考が鮮やかに甦る。
目次
日本思想史の研究法について
愚管抄考
国学の学的性格
本居宣長の古伝説信仰の態度
本居宣長の臨終
復古神道に於ける幽冥観の変遷
平田篤胤の神学に於ける耶蘇教の影響
平田篤胤が鈴屋入門の史実とその解釈
徂徠学と宣長学との関係
市井の哲人司馬江漢―思想家としての司馬江漢
妙貞問答の吉利支丹文献として有する意義
日本倫理思想史上西洋思想との交渉
日本学者としての故チャンブレン教授
日本精神を論ず―敗戦の原因
著者等紹介
前田勉[マエダツトム]
1956年生まれ。東北大学大学院博士後期課程単位取得退学。博士(文学)。現在、愛知教育大学教授。専攻、日本思想史学
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