それでも私は戦争に反対します。

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  • サイズ B6判/ページ数 447p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784582705096
  • NDC分類 319.8
  • Cコード C0036

内容説明

国際貢献と国益重視というかけ声ばかりが響くこの国で、戦争反対の声はかき消されようとしています。日本国憲法の下で抑制されてきた国外紛争地への自衛隊派兵も、小泉政権はあっさりと実現してしまいました。しかし―それでも私たちは戦争に反対します。なぜ?どんな根拠で?そしていま、私たちに何ができるのか?四十五通りの試みが、ここにあります。あなた自身の四十六番目の答えを見つけだしてください。創作、手紙、エッセイで描く「二十一世紀戦争」のリアリティ。

目次

第1部 創作―紙の上に降りてきた戦争(浅田次郎―もうひとりの私から、イラクへと向かう部下へ;阿刀田高―神々は笑う ほか)
第2部 手紙―あなたへ、戦争の世界へ(落合恵子―生き延びてください。まずはそのことを伝えたくて。…イラクの子どもへ。そして世界中の子どもへ;小林エリカ―今日と明日への手紙 ほか)
第3部 批評―戦争表現の彼方(新井満―唱歌『故郷』は反戦歌なのです;石坂啓―小泉スネ夫の戦争 ほか)
第4部 エッセイ―日常から戦争までの距離(赤瀬川隼―日本国憲法世界行脚隊;雨宮処凛―逃げろ!モハメッド!! ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゴロチビ

2
米原万里の「バグダッドの靴磨き」を読みたくて借りました。他のものもパラパラ読んで見ましたが、なんだか空しくて。当時はこんな本が編まれ、反省出来ることもたくさんあったのにその経験がちっとも今に活かされて無い。むしろあの当時よりもっと前のめりに見える。国のリーダーの役割って何だろう。万一戦争が始まったら勝つ側に回る事?戦争したがる人はいないっていうけど、ならどうして戦争は始まるんだろう。◯◯を守るために!とか言われると嫌でも戦わざるを得なくなるよね。そして勝っても負けても泣かされるのはいつも庶民なんだよね。2017/11/27

yori

1
★★★★☆ “私は戦争に反対します”というのと、“「それでも」私は戦争に反対します”というのでは違う、と思う。江川紹子氏の文章に、我々がいつの間にか戦争に加担する可能性があるストリームが書かれていて納得。知らないと本当に恐ろしい、、。2009/11/07

おたきたお

0
主題の通り、日本ペンクラブ編の著作。447ページの大部ゆえ、全てを見ることはできなかった。最初の方の「創作」が秀逸。さすが、と唸らせる。後の方はエッセーになって、あまり読む気がしなかった。2006/01/01

Maumim

0
自衛隊のイラク派遣のころに出版されたもの。 今の状況を考えると、2004年当時のこれらの意見表明がとてもむなしく感じられる。 よかったのは、「創作」編の吉岡忍、米原万里、小中陽太郎、「批評」編の江川紹子、「エッセイ」編の雨宮処凜、池澤夏樹、保阪正康。 なんで声は届かないんだろう。 (選挙に行かないから?)2015/08/23

星辺気楽

0
9.11の衝撃を盾にするかのように公然とそして淡々と始まったイラクへの侵略。日本もアメリカの潮流に流されるように自衛隊を派遣した。社会の大きな反撃もなくさも当然のごとくマスコミによって流される映像。第2次大戦中、連合国の救世主だったアメリカの面影はもはやどこにもない。彼らの言う「自由・平等・人権」は1パーセントの人間に与えられたものである。その1パーセントの毒牙によって、選ばれなかった99パーセントは弄ばれている。平和や命すら。2013/06/19

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