PHP新書<br> 蒋介石が愛した日本

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蒋介石が愛した日本

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  • サイズ 新書判/ページ数 253p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784569796116
  • NDC分類 289.2
  • Cコード C0230

内容説明

蒋介石ほど日本に深いかかわりをもった世界の指導者はいない。新潟での兵営生活、孫文の代理としての訪日、渋沢栄一との出会い―青年期の四年にわたる日本滞在と頻繁な往来は、彼をして、「日本の民族性を愛している。日本は私の第二の故郷である」と言わしめるほどであった。誰よりも日中の友好協力を切望していた蒋介石が、なぜ抗日戦に突入し、中共との内戦に敗れ、台湾へと退去せねばならなかったのか。思想と行動そして日本人への親愛の情を、彼を支えた三人の女性とのかかわりに光を当てて描く。

目次

第1章 生い立ちと日本留学(浙江省渓口鎮;ドーリットル日本初空襲の余波 ほか)
第2章 革命の炎(故郷で奮戦;「上海の一〇年」 ほか)
第3章 西安事件(正月の明暗;満蒙問題 ほか)
第4章 日中戦争から太平洋戦争へ(平和外交の挫折;第二次国共合作 ほか)
第5章 本土をあとに(国共内戦と米国;本土をあとに ほか)

著者等紹介

関榮次[セキエイジ]
1929年沖縄県生まれ。53年東京大学法学部卒業、外務省に入る。米国、インドネシア、英国、タイ、ユーゴスラビア、ブラジルなどに在勤し、ザンビア大使、駐英特命全権公使、経済協力基金理事、ハンガリー大使などを歴任。92年退職。企業顧問などを経て、現在ノンフィクション作家。社会福祉法人わらしべ会乗馬センター顧問(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

rytryt

1
日中近現代史、蒋介石のこと、日本と台湾の関係など、概観できます。台湾旅行に行かれる方には、せっかくならどうですか、とお勧めしたくなる感じです。 2023/11/23

michi

1
台湾のこと何にも知らなかったので、読み進める上で慣れない中国の地名や人名に苦労しました。勉強不足でした。蒋介石と日本の関係のみならず、彼が行ってきた一連の出来事の流れがまとまっているように思います。余程頭の良い人格者だったのでしょう。後妻の宋美齢のキレっぷりも興味を引くところ。戦時中は多くの犠牲を払い、それでも今親日である台湾にはもっと感謝しないといけないなと強く感じました。2017/05/05

よし

1
かなり蒋介石寄りなスタンスが目立つ本書だが、それを割り引いても蒋介石が優れた人格と戦略を持っていたことが理解できる。日本軍閥に何度煮え湯を飲まされても、(終戦後の「以徳報怨」演説に代表されるように)親日姿勢を崩すことはなかった。中国本土での戦いに敗れ、台湾に退いたことは、為政者としては忸怩たる思いがあっただろうが、台湾の発展に寄与する機会があったことを「神の恩寵である」と捉え、感謝したというエピソードはとても胸を打った。2014/02/28

鈴木貴博

0
蒋介石は二十代前半の青年期に東京、高田で約四年の留学生活を送り、その後も様々な立場、理由で度々往来し、多くの出会いを得、交誼を結んだ。蒋介石の生涯を、日本を愛した蒋介石、という観点から描く。蒋介石贔屓の向きの濃い筆致だが、確かに”以徳報怨”の言葉に象徴される戦後処理の様々な対応における日本と日本人を理解し思いやった言動はこの人ならではのものであり、日本人としてはやはり忘れてはならないことであろう。そして現在に至る歴史に思いを馳せる。2018/03/05

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