出版社内容情報
日本人にとって仏教とは何かを考え直す対論!
葬式仏教、世俗化する僧侶、檀家の高齢化など、今こそ日本仏教に構造改革が必要だ。気鋭の比較宗教学者と文化人類学者が熱く論じ合う。
仏教とは、人が亡くなるたびにお布施を集め、墓地や駐車場を経営する宗教のことではない。世間の常識に縛られる凡夫を解放し、生きる喜びを与えてくれる宗教なのだ。今こそ、仏教の原点に立ち戻るべきでは──。本書では、元禅僧にして比較宗教学者と、“癒し”の文化人類学者が、日本仏教の再生について熱く討論。「<悟り>と<狂い>は紙一重」(町田)、「仏教は人生をリセットする教え」(上田)、「陰徳を積むという価値観を見直そう」(町田)、「“痴”と“智”の絡まりあいに救いがある」(上田)など、宗教の本質を見抜いた独自の見解をぶつけ合う。さらに、オウム事件から十年が過ぎ、日本社会と仏教のあり方を考える。それは単なる教義としてではなく、実践する仏教のあり方である。そのために、お寺を中心としたボランティアの取り組みや、家庭に仏壇を取り戻す方法なども提案。果たして日本仏教に未来はあるのか。現代人の魂に火をつける刺激的対論である。
●第一章 仏教は爆発だ! ――宗教の本質を考える
●第二章 生きる意味を取り戻す ――仏教的革命とは
●第三章 仏教はオウム事件を総括したか
●第四章 生老病死に寄り添う
●第五章 宗教は人間を自由にするのか
●第六章 仏教と自己実現
内容説明
仏教とは、お布施を集め、暮地や駐車場を経営する宗教のことではない。世間に縛られる凡夫を解放し、生きる喜びを与えてくれる宗教なのだ。今こそ、仏教の原点に立ち戻るべきでは―。本書では、元禅僧にして比較宗教学者と、“癒し”の文化人類学者が、日本仏教の再生について熱く討論。「“悟り”と“狂い”は紙一重」(町田)、「仏教は人生をリセットする教え」(上田)など、宗教の本質を見抜いた独自の見解をぶつけ合う。さらに、魅力あるお寺づくりや仏壇の復権についても提案。現代人の魂に火をつける刺激的対談。
目次
第1章 仏教は爆発だ!―宗教の本質を考える
第2章 生きる意味を取り戻す―仏教的革命とは
第3章 仏教はオウム事件を総括したか
第4章 生老病死に寄り添う
第5章 宗教は人間を自由にするのか
第6章 仏教と自己実現
著者等紹介
町田宗鳳[マチダソウホウ]
1950年京都市生まれ。14歳で出家し、臨済宗大徳寺で修行。34歳で渡米。ハーバード大学神学修士号、ペンシルヴァニア大学哲学博士号取得後、プリンストン大学、国立シンガポール大学、東京外国語大学で教鞭をとった。広島大学大学院総合科学研究科教授
上田紀行[ウエダノリユキ]
1958年東京生まれ。1989年東京大学大学院文化人類学専攻博士課程修了。専攻は文化人類学。東京工業大学大学院助教授(社会理工学研究科・価値システム専攻)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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豪力春太