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日本文明の興廃―いま岐路に立つ、この国

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  • サイズ A5判/ページ数 389p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784569647661
  • NDC分類 304
  • Cコード C0030

出版社内容情報

興隆か朽廃か、日本文明はその岐路にある!

正しい国家観、歴史観、世界観とは何か。戦後の弊害と新たな希望がないまぜになった現状を切りひらくために必読の渾身の論考。

いま日本は大きな歴史の曲がり角に立っている。皇室典範改正問題に象徴されるように、国家観の基軸が大きくぶれ始めている、いまこの時。戦後六十年を経て、「あの戦争」の歴史的評価が動きはじめている、いまこの時。そして、中国の覇権的姿勢や謀略的外交工作が明らかになり、差し迫った安全保障的危機が明白になりつつある、いまこの時……。

▼この危機は、まさに日本文明が、いま正に岐路にあるからこそ噴出している諸問題であると、著者は説く。この岐路で、日本文明はもう一度蘇り、興隆期への道を開けるのか。はたまた、ここで大きな「歴史的陥没期」に落ち込んでいって、日本文明が最後のエネルギーを失ってしまい、国としての存立の可能性すら失うのか。まさにいま、日本人がいかなる選択を重ねるかが問われている。

▼この大局観を出発点として、国家観、歴史観、世界観の三つの視点から日本の歩むべき道を論じる、いま必読の渾身の一冊である。

内容説明

かつてない危機と、希望への芽が交差する現代日本。いま、われわれが復興すべき「精神」とは何か。

目次

文明史的岐路に立つ日本
第1部 確かな国家観をもって日本の危機に立ち向かえ(文明史から見た天皇;「町人国家」では自滅する;真の改革者は正面から国家を語れ ほか)
第2部 歪んだ歴史観の呪縛を解き放て(『昭和天皇独白録』を再読する;させられた「あの戦争」;奇妙な「戦後神話」との訣別 ほか)
第3部 国際政治の現実を直視せよ(「形なき侵略戦」の恐るべき本質;中国の謀略宣伝を看破せよ;対馬海峡が三八度線になる日 ほか)

著者等紹介

中西輝政[ナカニシテルマサ]
1947年、大阪生まれ。京都大学法学部卒業。英国ケンブリッジ大学歴史学部大学院修了。京都大学助手、三重大学助教授、スタンフォード大学客員研究員、静岡県立大学教授を経て、京都大学大学院教授(総合人間学部教授を兼任)。専攻は国際政治学、国際関係史、文明史。石橋湛山賞(1990年)、毎日出版文化賞・山本七平賞(1997年)、正論大賞(2002年)、文藝春秋読者賞(2001年、2005年)受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

山本哲哉

1
先頃執り行われた「立皇嗣の礼」を機に皇位継承問題を考える上で、15年前に書かれた本書を、改めて読んでみた。案の定、著者の指摘、危惧に、その間我々日本人は何も答えず何も進んでいない。その事は皇位継承問題に止まらず「日中、日韓」「安全保障」問題もしかりである。多少、安部内閣の間に進展のあったものもあるが、心もとない限りである。改めて「憲法改正」を含めた国民的議論を急ぐべきであると実感した。2020/12/12

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