出版社内容情報
焼肉・キムチが日本の食べ物となった現象を考察。
焼肉やキムチはどうしてやみつきになる? 韓国料理から「日本の食べもの」となった食文化現象を文化的、科学的見地から解き明かす。
内容説明
朝鮮半島の食生活文化である焼肉・キムチは、いまや日本人の食生活の中にすっかり定着した。焼肉店はBSE騒動を乗り越えて再び活況を呈し、キムチの消費量はうなぎのぼりで、日本の漬物全体の四分の一を占めるに至った。本書はこれら韓国料理の人気の秘密を、文化的、科学的な見地から重層的に分析。焼肉のルーツ、無煙ロースター革命、トウガラシ日本伝来説、なぜキムチは健康によいのか、キムチのバイオ研究、エンドルフィン効果、日韓キムチ戦争など、豊富な事例で日韓交流の一側面を照らす。
目次
第1部 焼肉(焼肉のルーツ;牛肉と儒教文化;酒と肉;日本の焼肉料理;元気のでるおいしい料理 ほか)
第2部 キムチ(いまキムチは;世界に普及するキムチ;キムチの歴史と文化;トウガラシ革命;典型的な発酵食品 ほか)
著者等紹介
鄭大声[チョンデソン]
1933年京都府生まれ。本籍・慶尚南道。1961年大阪市立大学理学部大学院修士課程修了。理学博士。朝鮮大学校理学部教授、モランボン味の研究所所長などを歴任し、現在は滋賀県立大学人間文化学部教授、大阪経済法科大学客員教授
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