なぜ「ただの水」が売れるのか―嗜好品の文化論

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  • サイズ B6判/ページ数 300p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784569633589
  • NDC分類 383.8
  • Cコード C0030

出版社内容情報

日本人の嗜好品がどう変化したかがわかる本。

いまやタバコもコーヒーも嗜好品ではない? 日本人は「楽しみ」や「安らぎ」のために何を買うのか。嗜好品の変遷を描く新しい文化論。

ミネラルウォーターの値段は水道水の1700倍。ところが、生産量はわずか20年で1万倍にも増えている。これほどのヒット商品は少ないし、いまやミネラルウォーターは酒・タバコ・コーヒーといった従来の嗜好品と同様の存在になったといっていいだろう。そう考えると、消費者にとって「なくてはならないもの」「心の満足をもたらすもの」が売れる商品ではないか。その仮定のもと、さまざまな年代の男女に聞き取り調査をしながら、現代における嗜好品とは何かを探ったのが本書である。調査の結果、わかってきたのは、携帯電話や化粧品もいまや嗜好品に含まれるかもしれないという「文化の変容」であった。もともと「嗜好品」とは日本語特有の言葉だが、それをキーワードに新しいマーケティングの手法を試みた本書には、日本人が求めているもの、関心のあること、これから欲しいものが浮き彫りにされている。消費者のニーズをつかみたい人には必読の書である。

●第1章 嗜好品が開く「楽しみの時代」 
●第2章 「楽しむ」という価値の発見に向けて 
●第3章 現代日本人の楽しみと嗜好品 
●第4章 嗜好品としての清涼飲料水とその市場 
●第5章 嗜好品世界の広がりと多様性 
●第6章 情報社会で嗜好品が果たす役割 
●終章 「相互ケアの時代」と嗜好品―総合討論

内容説明

「嗜好品」という日本語特有のキーワードから新しいマーケティングの手法を探った注目の書。

目次

第1章 嗜好品が開く「楽しみの時代」
第2章 「楽しむ」という価値の発見に向けて
第3章 現代日本人の楽しみと嗜好品
第4章 嗜好品としての清涼飲料水とその市場
第5章 嗜好品世界の広がりと多様性
第6章 情報社会で嗜好品が果たす役割
終章 「相互ケアの時代」と嗜好品―総合討論
付録―研究会メンバーの「嗜好品文化研究」への思い

著者等紹介

高田公理[タカダマサトシ]
1944年、京都生まれ。1968年、京都大学理学部卒業後、酒場経営、コピーライター、広告制作業経営、シンクタンク研究員、愛知学泉大学教授を経て、1992年より武庫川女子大学教授。専攻は情報文明学、観光文明学。最近は、旅と観光、食文化、酒やたばこなどの嗜好品、眠りなど、人生の多様な「楽しみ」を研究課題にしている
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

B.J.

3
●2000倍:水道水20立方メートル2331円⇒500ミリリットルの価格に換算5銭8厘。ミネラルウォーターに約2000倍の金額を払っている。 ●物が売れない:「欲しい」と思わせる商品が市場に出てこない。・・・本文より2020/02/26

まつい

0
皆がたいていの物を持っていて「モノが売れない」状況でも、「売れている商品」はある。それを「嗜好品」から模索していく本。女子大生や中高年など様々なグループの座談会の様子や千人アンケートも載っている。嗜好品といえば、食べ物やお酒・タバコと思っていたから、その範囲の広がりや嗜好品の役割が興味深かった。2015/04/21

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