PHP新書<br> 〈狂い〉と信仰 - 狂わなければ救われない

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PHP新書
〈狂い〉と信仰 - 狂わなければ救われない

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  • サイズ 新書判/ページ数 196p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784569606743
  • NDC分類 160
  • Cコード C0215

出版社内容情報

  すべての信仰の根源には人と神との「狂気」がひそんでいる。そこを乗り越えることなく真の「救い」はない。気鋭の宗教学者の話題作。  禅の修行者は、疑団、禅病、魔境など幾つかの精神的危機を経て、<悟り>という覚醒に到るという。また、エホバやアッラーなど一神教の神は、しばしば人智を超えた破壊性や冷酷さを露にし、人間を恐怖に陥れ、服従させる。 人と神との出会いの確信にあるのは、無意識の闇から突き上げるマグマたる<狂い>であり、それを受容し律することなくして、<救い>が訪れることはないと、著者はいう。本書では古今東西の宗教体験にみる人と神との<狂い>の姿を、豊富なエピソードを交えてリアルに描き、人間の尊厳ある生き方を探る。 本書の目次は以下の通り。 ●第1章 狂わなければ救われない ●第2章 <狂い>に酔う人々 ●第3章 神々も狂っていた ●第4章 <救い>の光が差してくるとき ●第5章 人間の尊厳の在りか。 若き日の禅寺での修行、アメリカの神学校でのキリスト教の勉強という、ユニークな宗教遍歴を経た著者が、深い確信をもって魂の本質に迫る。  ●第1章  狂わなければ救われない ●第2章 <狂い>に酔う人々 ●第3章 神々も狂っていた ●第4章 <救い>の光が差してくるとき ●第5章 人間の尊厳の在りか 

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

eirianda

5
やはり、人間たるもの鬼気迫る経験を通して、それを乗り越えると、一皮むけるのだろう。中には本当に狂ってしまう人もいるというから、万人にはオススメできないけど。法然の幻覚(浄土の)に興味あり。さっき読了したウエルベックの『素粒子』とリンクする箇所もあり、ビートニクスの禅や、チベット仏教の入信に苦笑。恐るべし、LSD。2015/10/13

縁川央

2
タイトルとかテーマのことを最初に言いたいだけで、中間部分はそれを説明するために無理やり書いて、最後の締めは本としてまとめるために書いた、みたいに思えた(新書はだいたいそうか)。けど、割と面白かったよ。予備知識がないと理解が難しい話が多い気がした。2020/04/28

galoisbaobab

2
ちょっと期待はずれ。<狂い>と<救い>にフォーカスをあててるのかとおもったら<狂い>についての考察もイマイチだし<救い>に関してもまったく掘り下げてない。なんかどこぞのお陰話聞いた気分だよ。だいたい無意識と意識を中途半端に別物として扱っているところが納得いかんよ。雲水を経て大学の先生ってことでいろいろ知見があるんだろうけど、この本読むよりドストエフスキー読んだ方がいいよ。2015/10/15

寝落ち6段

2
傍から見ると仏教であろうが、キリスト教であろうが、修行というのは意味が解らない。断食したり、ずっと座禅したり、なんか痛い思いをしたり、凡庸な私から見たら狂っているとしか言いようがない。信仰とは救いを求めることであり、救いを求める状況を、つまり狂った状況を修行という方法で人為的に作り出しているに過ぎない。狂った状況で見つけた光明はまさに神のお導きのように、まさに超越的な心境に至るのである。それら疑似体験の狂いを通して、如何に襲い掛かる自然の狂気と合い見えるのか、信仰を分析することはその一助になるのかも。2015/06/02

laughmix

1
例えが少し飛躍しているように思える。知識のバックボーンがないと付いていけない箇所もある。が、面白い。2010/05/11

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