出版社内容情報
どのようにして日本の国境は決まったのか、なぜ領土問題が発生するのか??知っているつもりで知らなかった「領土」の不思議を図説。 北方四島の問題が進展しているのかどうか、一般の国民には見極めがつかない。また、誰が考えても日本の領土である竹島、尖閣諸島についても、韓国や中国に毅然とした態度を示せない。そうした背景には、戦後日本の異常さがつきまとう。すなわち、国家とは何か、主権とは何かの理解が固まっていないのである。 国家とは何か、主権とは何かが念頭にない人たちに、サッチャー元英首相がフォークランドに英国の大艦隊を派遣し、「国家としての名誉を守るため」に戦うと述べた意味がわからないのではないだろうか。いくらボーダーレスの時代になったとはいえ、サッチャーの気構えがなければ領土問題を国際司法裁判所に持ち込むキッカケもつくれないのである。 本書はそうした問題意識に基づいて、日本を取り巻く国境問題の背景、基本的な考え方を、一般の人々向けに、図表、写真を交え、また重要な用語には脚注を付けて平易にまとめてある。領土問題の確信に迫る一冊!
内容説明
沖縄以外の領土問題には、戦後の日本の異常さがつきまとっていると思う。国家とは何か、主権とは何か、の理解が固まっていないのである。国民は心の中で欲求不満を募らせながら、それが素直に公然と表現できないでいるように観察される。欲求不満をじっとこらえる以外の選択は存在しないのである。領土が次第に外国の手により侵食され、かすめ取られていくのは目に見えている。恐ろしいのは、自主独立の精神の侵食と崩壊が同時に進行することである。これでは日本に明日はない。以上のような問題意識で本書をまとめた。
目次
第1章 国境付近の現況
第2章 国境意識と領土
第3章 北方領土問題
第4章 尖閣諸島問題
第5章 竹島問題
第6章 国家とは何か