出版社内容情報
おばあさんの庭のけやきは200歳。都合で切られることになりましたが、その命をなんとかしてつなげたいと、おばあさんはけやきの木の下に看板を立てたのです……。
内容説明
たくさんの思い出がつまった二百歳のけやきが切りたおされることになった。なんとか、この大木の“いのち”をつなげたいと、おばあさんは、考えて考えて、ある日、一まいのかんばんをたてました…。小学生からおとなまで。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
舟江
4
思い描いた方と違う結末に納得したが、木が製品になるのは普通のことであり、書き方でここまで夢を持たせてくれるとは、さすが絵本作家だ。2021/06/06
mari
3
けやきは切られてなくなってしまって捨てられていくのでは?木を切るのはやめて!という展開になるのでは?と勝手に思いながら読んでいました。全て切られてしまったとき哀しい寂しい気持ちになりましたが、色々なところで色々な形で活きてくれていて、救われた思いがしました。やっぱりできれば、切らないで欲しかったけど!2013/12/09
ヒラP@ehon.gohon
3
おじいちゃんがなくなって、一人暮らしになったおばちゃん。 おばあちゃんの思い出とけやきに対する思いがひしひしと伝わってくる絵本です。 引越しと共に切ることになったけやき。 「だれかこのけやきをもらってください。」 このメッセージに集まってくる人達、むすめ家族。これだけけやきは愛されていたのですね。 けやきが順番に切られていくところはかわいそうでしたが、それをもらい受けていった人達からの手紙。 切られたけやきが形を変え、いろんなところで生きているというすばらしさ。 最後のページの絵がとても印象的でした。 2009/04/06
ryo
3
小さい頃好きだった絵本。掃除中に発見し思わず読み返しました。あったかくて大好きです。永遠なものなんてないけれど、絆や縁のように続いていくものもあるのですよね。2010/02/21
ぺんぎん
1
200年も生きて皆を見つめていた大きなけやきが切られることになりました。絵本のなかで、大きなけやきは順番に伐採されていきます。ページをめくるたびに短く切られていくけやきの木。 大きな木は、こんなふうに切られていくのだ。 さすがにちょっと寂しくなります。ところが、次のページから人々が木を利用して様々な物を作り上げ、最後は良かったな~ なんて思える読後感です。2017/10/26