PHP文庫<br> 妖かしの宴―わらべ唄の呪い

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PHP文庫
妖かしの宴―わらべ唄の呪い

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  • サイズ 文庫判/ページ数 433p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784569573502
  • NDC分類 913.68
  • Cコード C0193

出版社内容情報

わらべ唄をモチーフに描かれるホラー短編集。  ずいずいずっころばし、通りゃんせ、花いちもんめ……。“わらべ唄”をモチーフにホラー作家たちが繰り広げる恐ろしくも魅惑的な饗宴。  「通りゃんせ」「ずいずいずっころばし」「花いちもんめ」……誰もが幼き日々に口ずさみ、今も記憶の彼方から心に響く“わらべ唄”の数々。しかし、その無邪気で、懐かしい歌詞には、妖しく、そして残酷でさえある闇の世界が息づいている??。 本書は、秋月達郎、加門七海、霧島ケイ、高瀬美恵、新津きよみ、西谷史、樋口明雄、藤水名子、矢島誠という気鋭の作家九人が、“わらべ唄”をモチーフに、独自の視点と解釈を加味して現代に潜む恐怖を描き出した、ホラー・ミステリーの作品の書き下ろしアンソロジー。 本書の一編『かごめ、かごめ』。「かごめ」は「屈(かが)め」が転じたもので、もとは巫女の祭祀の形式からきているという。また、「籠女(かごめ)」として妊婦をあらわすという俗説もある。これらの解釈をもとに、妊婦をめぐる恐ろしい事件が……。 現在では入手できない水木しげるの漫画短編『やまたのおろち』も特別収録した、ファン垂涎の一冊。  ●郵便屋さん ●花いちもんめ ●たこ凧あがれ ●蛍こい ●やまたのおろち ●ひらいた ひらいた ●籠女 ●今年の牡丹 ●通りゃんせ ●ずいずいずっころばし

内容説明

『かごめ、かごめ』『ずいずいずっころばし』『通りゃんせ』…誰もが幼き日々に口ずさみ、今も記憶の彼方から懐かしく、そして妖しく心に響く「わらべ唄」の数々。―本書は、気鋭の作家九人が「わらべ唄」をモチーフに、独自の視点と解釈を加味して現代に潜む恐怖と戦慄を描き出した、ホラー・ミステリー作品の豪華饗宴。水木しげるの名作漫画『やまたのおろち』も特別収録。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

藤月はな(灯れ松明の火)

17
馴染みのある童謡を基に練られたアンソロジー。「花いちもんめ」の主人公の身勝手さにむかむかしていたらまさかの「ウィリアム・ウィルソン」のようなオチに愕然。「凧たこあがれ」の「凧が死ぬ」という意味に無性に悲しくなりました。「今年の牡丹」は聞いたことも唄ったこともない童謡ですが相手の命を嬲って飼い殺しにしてでも相手が欲しいが決して交わらない情の描き方が素晴らしいです。「ずいずいずっころばし」は意味が通らない歌詞を違った面から解釈を「スリーピング・マーダー」のような回想型ミステリーに盛り込んでいて興味深かったです2013/02/15

ちょん

14
「水木しげる監修」という言葉に心躍りながら読みましたが、どの話も程よくゾッとするものの水木しげるの「やまたのおろち(漫画)」には及ばないなぁと(o^u^o) これわらべ唄関係ない気がしますが(⊙.⊙)(笑)2017/06/25

ねんこさん

2
監修水木先生という事で、もっと妖怪的な話かと思ってたけど、実態はミステリー風味のプチホラー&世にも奇妙な物語系。一作ごとに趣向が凝らされた作品揃いではあるが、期待していた路線とは違っているなあ…。とりあえず振り返ったら俺がいた作品はびっくりした。2015/08/17

ながめ

2
本全体としてはいまいち物足りないと言う感は否めない。でも、加門さんのは良かった。童謡と妖かしがテーマなので何となく先が読めてしまう作品が多かったなか、童謡も妖かしもスパイスとして上手く使ってたと思う。やっぱり加門さん好きだな、確認させてくれました2010/04/25

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