出版社内容情報
生きるのが辛い人は自分の心の中を偽っている。情緒的に成熟すれば劣等感も妬みも克服できる。現実から逃げない強い生き方のすすめ。
内容説明
いつも他人の眼を気にして、自分の心を偽っていたら、人生は辛くなるばかり。ありのままの現実、自然の自分を受け入れれば、人を妬む感情は消え、もっと楽しくはつらつと生きられる。―本書は、理由のないいらだちや不安の原因となる、妬みや嫉妬、劣等感とは何かを分析、どうすれば克服できるかを直言する。精神的に自立し、強く積極的に生きたい人に捧げる書。
目次
現代社会の矛盾への挑戦―きみは苦しみにどこまで耐えられるか
人が生き、自立する時―何を求めて生きたらよいのか
強者と弱者の間に覗く憎悪の感情―憎むことから何が生まれるか
自分の責任は自分で負え―殻をやぶってこそ道はひらける
馴れ合いの生活に愛は生まれない―自己の内部に緊張感を持とう
自然を支配する傲慢さへの仕返し―いまわれわれが失いつつあるもの
人間は孤独から逃れられない―耐えることで鍛えられる自己
わがままを貫き通せる幸せ―運命に負けぬ強靭さを
生きる中にある矛盾する二つのもの―生の重荷を背負う青春
強く生きる―後悔の中から何が生まれるか〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まさげ
2
現実から逃げないで克服するしかない。逃げてばかり私は読んでいて耳が痛くなりました。2016/09/07
る
1
人間の悲劇的な宿命に耐えること。生きるとは耐えること。悲しみに耐え、憎しみに耐え、今日も耐え、明日も耐える。どうにもならない生を生きるとき、人間ははじめて人間になれる。背負った苦しみが大きければ大きいほど、人は大きくなる。そのときに自分に対する誇りを失わないこと。 ひねくれて生きている人間は大変に甘えた人間。現実は克服する以外にない。我々に今残されている勇気ある生き方とは、救われようとする努力をしないこと。甘えた態度の克服、自らの情緒的未熟児の部分の克服、それ以外に嫉妬、妬みという地獄からの脱出はない。2022/08/07