内容説明
トールキンが、自分たち夫婦になぞらえたというベレンとルーシエンの物語。この世に生を受けたもののうち、最も美しいとされるエルフの乙女ルーシエンと人間の勇者ベレンは、運命的な出会いの後、恋に落ちる。ベレンはルーシエンを獲得するため、大宝玉「シルマリル」探索の旅に。途中、ナルゴスロンドのエルフ王フェラグンドの献身的な支援や、神の猟犬フアンの助けを得て、シルマリルの奪還に成功し、ルーシエンとの結婚が許されるかに思えたが…
著者等紹介
トールキン,J.R.R.[トールキン,J.R.R.] [Tolkien,J.R.R.]
1892年1月3日、南アフリカのブルームフォンテン生まれ。第一次世界大戦に従軍後、学究生活を開始し、やがて世界的な言語学者の一人と目されるようになる。しかし、それ以上に「中つ国」の創造者として、また『ホビットの冒険』『指輪物語』『シルマリルの物語』など、並外れた作品群の作者として知られる。彼の作品は60カ国以上の言語に翻訳され、世界中の人々に愛読されている。1972年、バッキンガム宮殿で女王からCBE爵位を、オックスフォード大学から名誉文学博士号を授与された。1973年永眠。享年81歳
トールキン,クリストファー[トールキン,クリストファー] [Tolkien,Christopher]
1924年11月21日生まれ。J.R.R.トールキンの三男。父より遺言執行者に指名された。1973年の父の死より生涯にわたって、父の残した大量のノートの整理とその出版に尽力した。2020年永眠。享年95歳
沼田香穂里[ヌマタカオリ]
1964年生まれ。1987年慶應義塾大学英米文学科卒業。1990年お茶の水女子大学修士課程英文学専攻修了。1996年同大学博士課程比較文化学専攻単位取得。現在慶應義塾大学・和光大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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