内容説明
本書では、エピタクシーの最近までの発展経過を簡単に述べ、表面構造や表面の相転移について説明したのち、エピタクシー過程の代表的な研究方法と、それから得られる情報について解説する。つぎに、次世代のエレクトロニクスを担う代表的な材料である半導体、金属、酸化物超伝導体、ダイヤモンド等をとり上げ、そのエピタクシャル成長や薄膜の制御方法、薄膜の物性について、最近の発展を中心に説明する。
目次
1 エピタクシー研究の歴史
2 表面の理論
3 表面の相転移
4 GaAs表面および吸着層
5 金属およびSi表面におけるアルカリ金属吸着
6 走査トンネル顕微鏡と半導体表面の理論
7 走査トンネル顕微鏡によるSi表面の観察
8 電子顕微鏡法による表面構造の解析
9 電子顕微鏡によるエピタクシャル成長のその場観察
10 RHEEDの強度振動とエピタクシーの制御
11 電子線、X線分光によるエピタクシーの解析
12 イオン散乱分光によるエピタクシーのその場解析
13 半導体薄膜のエピタクシーとその制御
14 金属の多層膜の生成とその物性
15 酸化物超伝導体のエピタクシーとその表面・界面
16 気相からのダイヤモンド成長とエピタクシー