内容説明
世界的ベストセラー『指輪物語』の作者の物語!両親を亡くしさびしかった少年時代。妻や子どもたちとの愛に満ちた生活。C・S・ルイスとの生涯にわたるあつい友情。未公開写真も収録。
目次
第1章 はじまり
第2章 オックスフォード、さらにその先へ
第3章 インクリングスの仲間たち
第4章 地面の穴
第5章 『指輪物語』
第6章 一教師として
第7章 さいごのとき
著者等紹介
コーレン,マイケル[コーレン,マイケル][Coren,Michael]
1959年、イギリスに生まれる。大人から子どもまでが楽しめる読みやすい文章に、正確な情報をもりこみ、共感に満ちた伝記を書く作家として定評がある
井辻朱美[イツジアケミ]
東京大学理学部生物学科卒、同大学院人文系研究科比較文学比較文化修了。「水の中のフリュート」30首で、第21回短歌研究新人賞、『エルリック・シリーズ』(ムアコック、早川書房)で第17回星雲賞海外長編翻訳部門、『歌う石』(メリング、講談社)で第43回サンケイ児童出版文化賞をそれぞれ受賞。早川書房、東京創元社、講談社などでファンタジーの翻訳、紹介、創作にたずさわる。BSでオペラの字幕も手がける。現在、白百合女子大学文学部助教授
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感想・レビュー
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Die-Go
49
『ホビットの冒険』『指輪物語』の著者、トールキンの伝記。わかりやすい文章で簡潔にトールキンの生涯を追っていながら、そこにはトールキンの姿が生き生きと浮かんでくる。トールキン初心者にお奨めか。★★★★☆2017/04/25
たかはし
6
読み途中の本があったのに、我慢できずに読んでしまった。トールキンは作家というより大学教授だった。あれほどの世界を創り出す人物が、どんな変わり者かと思ったが、この本からは意外と普通のおじさん風に感じられた。もっとトールキンに関する著作を読みたい。知りたい。『指輪物語』が好きだから。2018/11/25
aki
4
トールキンの伝記。南アフリカ生まれだったのね。父に早く死に別れ、母もトールキンが12歳のときに、この世を去った。保護者がわりになったのがオラトリオ会のフランシス神父。「トールキン兄弟を精神的にのみならず、金銭的にも援助し、心を尽くして親代わりになろうとした」と。オクスフォード大時代には言語学のジョーゼフ・ライト教授らの影響を受ける。ライトは「若い男女の心に、読書や勉学の火種をうえつける能力をもっていた」というから、すごい。長文の伝記ではないので、言語学教授としての業績や『指輪物語』の解釈などにはふれず。 2012/07/04
サアベドラ
2
トールキンの簡潔な伝記。短くて読みやすいが、その分情報量は少なめで、ハンフリー・カーペンターのトールキン伝のほうが詳しい。手っ取り早くトールキンの生涯をたどりたいならこっち、じっくり、腰を据えてトールキンを知りたいならカーペンター、と使いわければいいと思う。2009/06/26
影実
2
指輪物語やホビットの冒険などの著者であるトールキンの伝記。トールキンの生涯を簡潔にまとめており初めてトールキン自身についての本を読む人向けの入門書のように思う。著者のトールキンへの思い入れを感じられるが内容は少々簡潔に過ぎ物足りないところも多いので、気になる人は他の伝記や研究書なども読むべきだろう。2010/12/28