内容説明
ユーラシアの中心に位置し、世界第九位の広大な国土を擁する共和国―カザフスタンは、豊かな鉱物資源の開発により著しい経済成長を続けている。本書は、その風土・歴史・政治・経済・外交を紹介する。モンゴル帝国などの陰になりがちな遊牧民王朝の知られざる歴史を、現在の国境をふまえて解説している。
目次
領域から共和国へ
第1部 カザフ空間とユーラシア(カザフ人登場以前のカザフ空間;多様性の少ない遊牧世界―諸オルダ;ロシアによる征服と植民地化)
第2部 ソヴェト・カザフスタン(一九一七年の革命―時系列的概略;スターリン時代;ソヴェト空間への統合―フルシチョフからブレジネフまでの経済と文化 ほか)
第3部 脆弱な巨人―ポスト・ソ連の移行から再構成へ(独立以降の政治状況;新しいパートナーたちに向けた開放―国際的均衡のなかでのカザフスタン;深い変化を遂げつつある文化と社会)
著者等紹介
宇山智彦[ウヤマトモヒコ]
1967年生まれ。1996年東京大学大学院総合文化研究科博士課程中退。北海道大学スラブ研究センター助教授。中央アジア近代史・現代政治専攻
須田将[スダマサル]
1975年生まれ。1999年上智大学外国語学部フランス語学科卒業。2002年前半(特活)日本医療救援機構アドミニストレーター、アフガニスタン事務所長。2003年上智大学大学院外国語研究科博士前期課程修了。現在、北海道大学大学院文学研究科博士後期課程在籍。中央アジア地域研究・現代政治史専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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中島直人
春ドーナツ
雲をみるひと
samandabadra
たぬき