内容説明
バルセロナを州都とする、スペイン北東部の自治州―カタルーニャは、かつて一大地中海帝国であった。本書は、独自言語と独立志向を保ちつづけた民族のアイデンティティー確立の歴史や、その豊かな文化を紹介する。情熱的創造性と独特の冷静さとを併せもつ人びとに迫る、西洋史の基礎知識。
目次
第1章 カタルーニャの先史時代
第2章 中世カタルーニャ―民族の誕生、そして国家の形成と拡大(七八五~一四一二年)
第3章 低迷と従属(一四一二~一八三三年)
第4章 カタルーニャのルネサンス―政治的自立回復と挫折(一八三三~一九七五年)
第5章 カタルーニャ文学―世界的遺産への道
第6章 芸術的創造の実験室―ロマネスク教会から二〇〇〇年代の都市計画まで
著者等紹介
田澤耕[タザワコウ]
1953年生。一橋大学社会学部卒、大阪外国語大学修士課程修了。バルセロナ大学博士課程修了、文学博士。カタルーニャ語、カタルーニャ文学専攻。2003年、日本・カタルーニャ文化の相互紹介の業績により、カタルーニャ政府からサン・ジョルディ十字勲章を授与される。法政大学国際文化学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件