出版社内容情報
フランドル芸術を育み、「欧州の十字路」として独自の商工業や文化を発達させてきたベルギー王国。本書は自国の言語紛争ゆえに世界でも珍しい君主制連邦国家へといたったベルギーの歴史を、地理的に詳説し、文化的側面から活写する。ヨーロッパ統合を考えるための基礎知識が詰め込まれた一冊。
目次
第1章 大河とコミューン
第2章 ブルゴーニュ公の下での地方連邦主義
第3章 カール五世の十七州とその分裂
第4章 人文主義、ルネサンス、バロック芸術
第5章 欧州の戦場
第6章 国家としてのベルギーの誕生
第7章 コンゴの植民地化
第8章 1880年の文化的覚醒とその影響
第9章 二つの戦前、戦後
第10章 フランデレン、ワロン両運動の始まり
第11章 連邦主義への歩み
第12章 ベルギー型連邦主義の歯車