文庫クセジュ<br> トマス哲学入門

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文庫クセジュ
トマス哲学入門

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  • サイズ 新書判/ページ数 147p/高さ 18X12cm
  • 商品コード 9784560057049
  • NDC分類 132.2
  • Cコード C1210

出版社内容情報

現代トミズム(トマス哲学)はカトリック教会の御用哲学でも教条主義でもない。本書は、現代思想にたいして開かれた「進歩的」トミズムを唱える著名な中世哲学史家によるトミズムの基本的学説と展開についての概説書であると同時に、独自の見解をもつ著者の問題提起の書である。

目次

第1章 学問的知識の基礎
第2章 形而上学
第3章 自然哲学
第4章 人間の哲学
第5章 倫理的行為の哲学
第6章 評価

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

うえ

8
「家庭は都市を形成するために一致し、多くの都市は州を…州は、市民の善を十分に確保する、完全な社会とよばれる国家を形成する。社会の目的は、ちょうど全体が部分よりもまた種が個よりも上位であるように、特殊的善よりもより上位の共通善を確保することである。市民も、或る場合は自国の善のために自己を犠牲にし、祖国のために自分の命さえも捧げなければならない。しかし、個人の共同体へのこのような従属については、けっして誤解されることのないよう注意されなければならない。なぜなら、国家は…市民を超越した存在でもないからである」2018/02/22

酩酊斉案山子

1
いつものことだけど入門がこれほど難解なら本番は手も足も出ないんだろうな。哲学とキリスト教の橋渡しをした偉い人らしいけど、確かにプラトンの本やその解説と似たようなことも書いてあった。理解度を登山になぞらえれば自分がまだ山の麓にも着いてなくて、自宅を出たばかりだとわかったのでヨシ。2020/08/29

taming_sfc

0
フェルナンド・ファン・ステンベルゲン著、稲垣良典・山内清海訳による1990年の著作。まず指摘できるのは、非常によみやすく、トマスの原点とステンベルゲンによる註解が、交互とは言わないまでも分かれているので読みやすい。しかしながら、これは著者自身が入門用小著であるので煩雑さを避けるためと断っていることなのだが、トマスの原著といわれる部分がどこからとった文章なのかが明示されておらず、ゆえに分かりやすかろうとも参考文献化出来ない、裏づけを取れない、という決定的な困難を有する。入門書としては必要十分であるが。2010/12/09

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