出版社内容情報
「ツバメ号とアマゾン号」をはじめとする12冊の胸おどる冒険物語で、子供から大人まで幅広い読者をとりこにしたランサムの自伝。作品に通ずるユーモアで綴られたもうひとつの物語。
内容説明
釣り、ヨット、旅…そして物語への情熱。『ツバメ号とアマゾン号』をはじめとする12冊の冒険物語で多くの読者の心をとらえたランサムその人の興味つきない物語。
目次
幼時の記憶
湖沼地方の休暇
さまざまな先生
最初の学校時代
ラグビー校
リーズ再訪
ロンドンの給仕生活
漂いつづける
コリングウッド家のこと
ロンドン、ふたたび〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
榊原 香織
85
”ツバメ号とアマゾン号”の作者自伝。45歳までの。 後半はロシア革命の第一線目撃。政治の重大な場面に立ち会ってるのでただの新聞記者とは思えない、けど、自伝には情報関係とは全く書いてない。 キャンプやヨットで楽しんだのは20代の話らしい。 またハルヴァが登場!ロシア革命の時、売れ残ったのを山ほど買って堪能したそう。2021/02/26
ぱせり
13
『ツバメ号とアマゾン号』を始めとする12冊は、ランサムとともに生まれ、まだ形にならないままにランサムとともに育っていたのだ。長い周り道の後の自伝はあの12冊が世に出るまでの道でおもある。45歳のランサムが心から楽しんで書いた『ツバメ号…』の原稿を手放した時の爽快感を、そのまま、私は、読書の楽しみとして味わっている。本のなかからふく風を浴びているようだ。 2016/01/13
ぼんくら
8
ランサム・サーガの流れで読みました。青年期までは良かったけど、ロシアへ渡って特派員となってからは革命前夜のロシアの政治的な記述が多く読み飛ばしました。父親に理解されず、極度の近視の為、級友からはからかわれ、結構つらい日々の少年時代でしたが、社会に出てからはいっぱい親しい人が出来て、明るい人生だったみたいですね。良かった。しかしレーニンやトロツキーなどの歴史的人物と記者としてとはいえおつき合いがあったとは・・・。2012/01/16
けいちか
6
「ツバメ号とアマゾン号」の著者がロシア革命の時期に記者としてロシアに滞在し、2度目の妻がロシア人だと聞いて、興味が湧いて読んでみた。分厚かったので、最初は積読本でしたが、読み始めたら面白くて、止まらなくなりました。2014/02/14
Windseeker
3
ご多分にもれず、子供の頃からのランサム・ファンだったから手にとった訳だけど、書いてる本(子供向けの冒険小説)よりも本人の人生の方がもっとドラマに満ちていたので物凄く驚いた記憶がある。