出版社内容情報
北海道の名付け親でもある幕末の探険家がルポしたエゾ地に生きる豪勇の酋長・烈女・孝子などアイヌ百人の人物誌。同時に、アイヌ民族の高貴な品性と勇気を称え、和人の悪徳を告発。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しーちゃん
2
江戸末期、松浦武四郎氏によるアイヌの人物記録。そこに生きた普通のアイヌの人々の史実。困窮、和人による非人道的な扱いなど、読んでいてつらい。よくこの時代に松浦氏のような人がいたなぁ…凡例を読むと、蝦夷地の姿を伝えるジャーナリストとしての松浦氏の反骨精神がよくわかる。2022/02/08
必殺!パート仕事人
1
『近世蝦夷人物誌』の更科源蔵による訳本。以前原本に近いものを読んだ気がするが、人物や地名の羅列が多くてほとんど読み飛ばした記憶がある。『人物誌』ではなく紀行文のようなものだったか? 作り話ではなく事実のみを書いたとあるが、本人も書いてある通り「読み捨てにされないよう挿絵などいれて興味を引く」ように作ってあり、話としても面白い。以前な書いた×××が次に行ってみると亡くなっており、その理由が云々というのも事柄が身近に感じられる。2017/12/24