内容説明
「カマキリが高いところに産卵すると大雪」は本当か?どうして毎年生む高さが変わるのか、何を目安に決めているのか、それも雪の降る数カ月も前に…。積雪予測に挑み、自然の不思議に迫った民間研究者の記録。
目次
第1章 カマキリの天気予報(「三八豪雪」;雪国に多く残る民間伝承 ほか)
第2章 カマキリの一生と不思議な力(予言者カマキリ;カマキリの一生と生活 ほか)
第3章 卵のうにこめられたカマキリの生き残り戦略(カマキリの必死のたくらみ;キーワードは安全第一 ほか)
第4章 卵のうは雪に埋もれない―最深積雪を予測する(卵のうの高さと積雪の関係;平坦地を考えた高さになおす ほか)
第5章 カマキリは地球の鼓動を聴いている?(カマキリがつかむ木の「信号」;カマキリのセンサーに迫る ほか)
著者等紹介
酒井与喜夫[サカイヨキオ]
昭和10年、新潟県三島町生まれ。通信工事会社を営むかたわら、カマキリの卵のうを使った積雪予測の研究を続ける。その成果をまとめた論文で博士号を取得(工学、国立長岡技術科学大学)。『日経サイエンス』誌の創刊25周年記念論文賞に「カマキリが高い所に産卵すると大雪は本当か」を応募し、優秀賞を受賞する。その後は、木に伝わる地中音を収集分析して「天気信号」の謎に迫るなど新たな研究に打ち込んでいる
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