内容説明
学校で学ぶ苦手な数学も、人が生まれながらに持っている計算力や、現象から考察する能力を高めることで創り上げてきた。ほんとうなら、だれでも「数学する」能力があるのに、どうして身に付かないのだろう。なにかそこに秘訣があるのだろうか。本能的な動きをしている犬やネコ、露天商やスーパーマーケットの買い物客などをとおして、どのように数学しているか見てみよう。そこには、「生まれつきの自然な数学の能力」が潜んでいるはずだ。わたしたちが持っている「数学する本能」を生かして、数学の感性を研ぎ澄まそう。
目次
数学する赤ちゃん
解析学を知っているウェルシュ・コーギー犬、エルヴィス
数学するって、どういうこと?
わたしはどこにいて、どこにいこうとしているのか
自然は天才建築家
自然は天才芸術家―美しいパターンをつくり出す動物と植物
一歩右へ動くだけ―動きの数学
数学する目
数学する動物たち
買い物のとき、店番や客はどのように数学するのか〔ほか〕
著者等紹介
デブリン,キース[デブリン,キース][Devlin,Keith]
1947年イギリス生まれ。ブリストル大学にて博士号(数学)を取得、現在、スタンフォード大学情報言語研究センターのエグゼクティブ・ディレクター兼同大学数学科のコンサルティング・プロフェッサー
冨永星[トミナガホシ]
京都生まれ。京都大学理学部数理科学系卒業。教員などを経て、現在翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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