内容説明
本書は、ラテンアメリカを舞台に展開する多国籍企業の動きを、「投資国」「産業」「受入れ国」の三つの側面からみている。しかもできるだけ具体的な事例に沿って分析するように心がけた。こうすることによって、多国籍企業の動きとそれによってもたらされた企業社会の変化をより立体的に描けるのではないかと考えたからである。
目次
ラテンアメリカにおける外国直接投資と多国籍企業の役割
第1部 投資国の視点(スペイン企業―90年代戦略的投資の急増;アメリカ企業―自由化政策をテコにプレゼンス拡大;ドイツ企業―再投資で優位製造業の地歩形成)
第2部 産業の視点(自動車産業―グローバル・ネットワーク構築と地域戦略;鉱業―南米南部を舞台にした非鉄メジャーの確執;小売業―M&Aによるスーパーマーケットの席捲 ほか)
第3部 投資受入れ国の視点(チリ―先駆的受入れ国の戦略と優位性;メキシコ―NAFTA軸に輸出センター模索;ブラジル―コスモポリタンな企業社会への変貌 ほか)
著者等紹介
堀坂浩太郎[ホリサカコウタロウ]
1944年東京都に生まれる。1968年国際基督教大学教養学部卒業。現在、上智大学外国語学部教授
細野昭雄[ホソノアキオ]
1940年東京都に生まれる。1968年東京大学教養学部卒業。現在、神戸大学経済経営研究所教授
古田島秀輔[コタジマヒデスケ]
1939年中国天津市に生まれる。1962年成蹊大学政治経済学部卒業。社会基盤研究所(長銀総合研究所)研究主幹。現在、関東学院大学経済学部非常勤講師
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