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こころ動かす経済学

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  • サイズ B6判/ページ数 227p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784532356668
  • NDC分類 331
  • Cコード C0033

出版社内容情報

こころの機微を経済学はどこまで解明できるのか?身近だけど解明できない複雑怪奇なこころの世界に挑む知的興奮の書。

内容説明

男女の機微、偏見、希望、おもてなし…。人の行動を左右する謎に満ちた世界を、松井彰彦、玄田有史、山田昌弘ら13人の研究者が、最新の知見・データで解明。

目次

日本人は競争が嫌い?―精神性の特徴
倫理観・価値観と絆
男女の行動の違い
差別と偏見のメカニズム
希望の役割を科学する
幸福とは何か
幸福度を測るポイント
「おもてなし」―心情をくむサービス
日本の組織と心理的契約
やる気を引き出す仕組み
メンタルヘルスをどう守る
経済学とこころはどう付き合ってきた

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

犬こ

19
経済学は現代は、お金もうけと捉えられているけれども、そもそもの経済学は、その父であるアダム・スミスの考えにおいては、人々を豊かにし、幸福をもたらすための学問であることを13人の学者が説いてくれます。若者へのアンケートで将来に対する希望を持つ割合は、日本54%!先進他国は、米国93%、一番低い韓国でも89%。考えさせられますね。2016/03/19

なおみ703♪

12
経済学は、「選択行動を科学する学問」「目に見える行動から目に見えない心を探る学問」である。「人の心の動きを観察することが学問の出発点になっており、人々を豊かにし、幸福をもたらすために生まれた学問である。…全くど素人の私には新鮮だった。所得が増えてもその幸福感は他者との比較であるから、元の水準に戻る、というデータになるほど。幸福度は個人の主観によるものだから自治体が取り扱うには慎重にならざる得ないとしても非常に興味深い。他者と繋がりを得、社会的承認を得ることでの幸福感についての研究が進んで欲しいと思った。2016/09/11

izw

12
経済学というと個々の人間の精神や考え方は関知しないと思われがちだが、近年注目を集めている行動経済学では、実際の人間がどのように選択・判断するかを重視した研究が進められている。幸福感、希望、という個人感情についても理論的裏付けがされつつある。12人の研究者がそれぞれの立場から「こころ」と経済学の関連を解説している。日経新聞の連載コラムを元にした編集で、各章が短い10節から構成され読みやすい。2015/12/12

naka

5
社会心理学的視点から見た経済。思うに、女性はこうだから、とか個人差が大きく客観性も怪しいことで理由付けするのではなく、分母が50と100では後者の方がより選抜圧を上げられるから、女性も分母に入れたら。ただ、選抜の際に目の前に女性が映ると無意識のうちにバイアスがかかり、合理的な判断がなされない場合があることは問題だ。と思う。自分自身含め、自覚するのがとても難しいのだと働いて知った。それを改めて感じる内容でした。2018/07/05

Nさん

2
全12章各学者による「こころ」に関する経済学的研究を紹介する。かつて日経新聞の経済教室にリレー連載されていた内容らしい。男女の行動の違いを性のバイアスから解説する3章や、市場に潜む偏見、ゲーム論で見る慣習を解説する4章は面白かった。だが、全体的に話の底が浅く、そもそも経済学に依拠しない話すらあった。こころの中の「効用」をどう捉えるか?これは経済学の課題であるが、希望や幸福の話が安易なアンケートを基に語られ過ぎているきらいがあった。経済学=合理的、だけじゃない!と言いたいんだろう。でも何か、ツマラナイ印象。2017/11/21

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