日経ビジネス人文庫<br> 歴史が教える相場の道理

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日経ビジネス人文庫
歴史が教える相場の道理

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  • サイズ 文庫判/ページ数 279p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784532190439
  • NDC分類 338.155
  • Cコード C0133

出版社内容情報

兜町・北浜で長年、投資相談に応じてきた証券マンOBが、自らの経験も交えて株式市場の歴史を綴った、知る人ぞ知る名随筆。伝説の相場師の明暗、花形株の出現、バブルの歴史など、人間の欲が織りなすドラマが不易の道理を導き出す、いわく「相場に奇策なし」。


目 次

はしがき

第1章 相場師の明暗 ---買い占めと大暴落 ---

天下の相場師・糸平の活躍/「ドル屋」糸平/狐と狸の情報戦/成り金第一号、鈴久の鐘紡買い占め/空前の大暴騰相場と鈴久の破綻/教訓を忘れなかった海運の泥亀/売りで窮地の山種に二・二六事件発生/堅実だった戦前の機関投資家/大物コンドーボウ、カラ売りで勇名/三菱“本社”揺さぶる藤綱の買い占め

第2章 相場の哲学者たち ---致富術と相場の道 ---

インテリ相場師・福沢桃介の才覚/叩き上げのプロ・松辰の相場道/米相場と本間宗久翁の『秘録』/ケインズの「美人投票の理論」/他人に先んじて予見する/破産寸前のピンチも/独創型のファンダメンタリスト/分散投資嫌い

第3章 時代をリードする株 ---花形株を問う ---

ソニー、“国際優良株の代表”/鉄道株の黄金時代/東株・大株の誕生/鐘紡の人気/郵船株とつなぎ/ダウの時代/ダウ悪玉論/三種の神器・東レ/三光汽船の錬金術

第4章 国際ショック ---その時株価は・・・ ---

ガイドライン・ショック/スターリン暴落/金解禁による大打撃/株式大暴落と高橋財政/IOSショック/無国籍のあばれん坊/カイゼル講話・ショック/ニクソン・ショック/二つの石油ショック

第5章 バブルの破裂 ---その後は繁栄の道 ---

不合理なバブルと合理的なバブル/チューリップ投機/南海泡沫会社事件/1929年の大恐慌(上)/1929年の大恐慌(中)/1929年の大恐慌(下)/戦前最大のバブル/列島改造バブルの回顧

第6章 相場と市場改革 ---迫られた株価テコ入れ ---

「取引所打壊令」への反対運動/投機に走る直取引/戦後の抜本的制度改革/時価発行増資導入の影響/金解禁不況と「生保証券」設立/戦時経済下の株価統制/証券40年不況と1200円防衛(上)/証券40年不況と1200円防衛(中)/証券40年不況と1200円防衛(下)

第7章 金銭について ---金銭追究のモラルとは ---

金儲けの倫理/エコノミック・アニマル/黙阿弥の世界/雨月物語の中の「近代」/金銭尊重思想の普及/金持ちになる方法の研究/夏目漱石の“こだわり”/永井荷風の“感覚”/“文豪貧乏”の直木三十五/マネーの語源

第8章 今に生きる相場の格言 ---陥りやすい相場のわな ---

逆ザヤ売るべからず/一割二割は世の変動/当たり屋につくな/買うべし買うべからず/建玉の量で失敗/三カ月先を歩む/株が人を買う/大まわり三年/小まわり三月

解説 変わるものと変わらないものの物語 永野健二

内容説明

兜町・北浜で長年、投資相談に応じてきた証券マンOBが、自らの経験も交えて株式市場の歴史を綴った、知る人ぞ知る名随筆。伝説の相場師の明暗、花形株の出現、バブルの歴史など、人間の欲が織りなすドラマが不易の道理を導き出す。いわく「相場に奇策なし」。

目次

第1章 相場師の明暗―買い占めと大暴落
第2章 相場の哲学者たち―致富術と相場の道
第3章 時代をリードする株―花形株を問う
第4章 国際ショック―その時株価は…
第5章 バブルの破裂―その後は繁栄の道
第6章 相場と市場改革―迫られた株価テコ入れ
第7章 金銭について―金銭追求のモラルとは
第8章 今に生きる相場の格言―陥りやすい相場のわな

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

たこ焼き

2
なぜバブルが続くのか。それは実務家がいかに「これは長続きしない」と思っていても、「それは明日ではないはずだ」と考え日々のノルマ達成のために動くからである。 買支えの金融政策は、すぐにやってはいけない。経済(経済人民の感情)がそこ打ったなと思う段階まで待つ。買支えてからさらに底抜けすることはあるからである。 株式が下がると、それを保有する滝行のバランスシートにも影響がうまれる。 片方に不満がある合意は、高確率で破られる。 買い入れなどの政策の目的は、過剰な悲観にもとづく解約を防ぐためのものであるべき。 お金2016/07/02

LvzaB

1
著者が知る相場の話を短編形式で語ってゆく本。実際に著者が体験してきた話もあるが、歴史的な話もある。話ごとに興味のあるなしが分かれそうな印象を受ける。第5章「バブルの破裂」を読む限り、今の暴騰相場は日本に限れば、まだバブルの様相を呈していないように思える。ただ、アメリカのロビンフッドユーザーによる投機、韓国の借金してまでの株投資熱狂の記事を読む限り、世界全体の雲行きは怪しいように感じる。特に、日本の株高は世界の株高によるもの、という意見もあるので、日本に過熱感がなくとも、世界の動向を注視する必要があるかも。2021/02/15

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