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僕と演劇と夢の遊眠社

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  • サイズ B6判/ページ数 275p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784532167059
  • NDC分類 775.1
  • Cコード C3074

内容説明

1日延べ2万6千人の観客動員、初日完売神話…ひとりの天才を擁し公演を社会的“事件”にした劇団その頂点で見えてきた可能性と限界を超えて―制作現場で走り続けた30年を振り返り、舞台芸術に新たな地平を開く画期的な演劇論。

目次

第1幕 夢の遊眠社と僕 1976~1982学生劇団からプロを目指す(東大劇研から夢の遊眠社へ;無名の学生劇団がどうやって観客を増やしていったか ほか)
第2幕 演劇と夢の遊眠社 1983~1986公演をイベントに(今までやったことがないことに挑戦しよう;商業演劇でない劇団公演に企業の冠 ほか)
第3幕 僕と演劇と夢の遊眠社 1987~1989劇団の制作と劇場のプロデューサー(初の海外公演;自分の「制作」としてのノウハウが「仕事」になる ほか)
第4幕 僕と演劇 1990~劇場からの創造発信(演劇界の総務部総務課を目指して;劇場のプロデューサーができること)

著者等紹介

高萩宏[タカハギヒロシ]
1953年東京都生まれ。東京大学文学部卒業。コロンビア大学大学院アーツ・アドミニストレーション学科中退。劇団夢の遊眠社創立メンバー。89年の退団後は、英国でのジャパン・フェスティバル1991はじめ、東京演劇フェア、東京国際芸術祭などの運営に携わる。パナソニック・グローブ座支配人、世田谷パブリックシアター制作部長を経て、2008年4月より東京芸術劇場副館長。多摩美術大学客員教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nbhd

14
よい本を見っけた。ひさびさに<痛み>をともなう読書で、野田秀樹ファンじゃなくても、いろいろ感じられる良質のノンフィクションだと思う。圧倒的才能をもつ野田秀樹とともに、劇団の”事務方”として80年代を駆けぬけた著者(現・東京芸術劇場副館長)の記録。夢の遊眠社の公演と経理報告の一部を振り返りながら、「表現/経営(お金)」「創造/事務」「小劇場/シアタービジネス」など、表現する集団が世の中と折り合いをつけながら成長していく様がナマナマしく描かれていく。後悔色の濃い筆致に痛みを感じながらも、一気に読めてしまった。2017/04/22

ぐうぐう

6
本書を読むと、1980年代は映画でも漫画でも文学でも音楽でもなく、小劇団の時代だったのだなとつくづく感じる。その小劇団の時代を牽引した、いわばトップランナーだったのが、夢の遊眠社だった。小さな学生劇団が型破りなイベントを次々と企画し、観客動員を増やしていく過程と、大きくなっていくにつれ、制作と劇作家との間に芽生えていた乖離も大きくなっていく過程が、私達が知っていた表の顔と、知られざる裏側の両面を見せることで、解散から17年を経て、遊眠社という劇団がここに初めて実像を見せる。(つづく)2009/10/17

RITZ

2
野田秀樹ファンとして読みたかった一冊。残念ながら、夢の遊眠社は観たこと無いけど。 当時の熱量や舞台裏を赤裸々に語っており、興味深く読んだ。劇団内での意識の齟齬、すれ違いのくだりなんかは読んでて痛々しい位でした。2018/01/23

tomita

1
遊眠社の時代を知らない自分には、その時代を知る大きな助けになった。劇団の制作の仕事を学ぶ上でも良書。2014/10/18

長老みさわ/dutch

1
劇団の制作者がこれほど赤裸々に公演の過程を語ったものは殆ど始めてのことではないだろうか?ま、そもそも演劇の制作者として個人名で出てきたのが高萩さん位しか知らないのだ。松竹の白井松次郎、大谷竹次郎兄弟が嚆矢と言えばそうなるけれど。天才野田秀樹と盟友高萩宏がバブル景気とともに駆け抜けた劇団の拡大から高萩さんの退団、そして現在までのクロニクル。2009/10/24

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