国債の歴史―金利に凝縮された過去と未来

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国債の歴史―金利に凝縮された過去と未来

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  • サイズ A5判/ページ数 535,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784492620625
  • NDC分類 347.2
  • Cコード C3033

内容説明

本書は、国債の誕生に遡って、その本質を明らかにし、各国国債の間の金利差が物語る過去を振り返って、わが国の未来に向かって投げかける光を見出そうとするものである。

目次

序 市場の警告(歴史的低金利の中のリスクプレミアム;なぜ歴史的な低金利が出現したか ほか)
第1部 誕生と試練(イギリス国債の起源;コンソルの誕生 ほか)
第2部 深化と拡大(ヴィクトリア朝の黄金期;南北戦争:グリーンバックとグレイバック ほか)
第3部 破綻から一時安定へ(ワイマール共和国のハイパー・インフレーション;帝政ロシア国債のデフォルト ほか)
第4部 閉鎖経済に国債を詰め込む(国債の日本銀行引受;ナチスの国債 ほか)

著者等紹介

富田俊基[トミタトシキ]
1947年生まれ、70年関西学院大学経済学部卒業、71年野村総合研究所入社、83年財政金融調査室長、84年内国経済調査室長、87年ブルッキングス研究所客員研究員、90年政策研究部長、93年政策研究センター長、96年研究理事、2005年中央大学法学部教授。1990年3月京都大学経済学博士。大蔵省財政金融研究所特別研究官(非常勤)、経済審議会臨時委員、金融制度調査会預金を考える懇談会委員、財政制度審議会特別委員、資金運用審議会専門委員、国債市場懇談会委員を歴任。その他、財政制度等審議会財政制度分科会・財政投融資分科会臨時委員(2001年~現在)、政策評価・独立行政法人評価委員会委員(2001年~現在)、国債投資家懇談会委員(2002年~現在)、特殊法人等改革推進本部参与(2002年~06年)、公的債務管理政策に関する研究会委員(2003年)、国の債務管理政策の在り方に関する懇談会委員(2004年~現在)、会計検査院懇話会委員(2005年~現在)、行政減量・効率化有識者会議委員(2006年~現在)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

人生ゴルディアス

7
労作。こんな本は後にも先にも出ないような気がする。国債とは、王の気まぐれでどうにでもなる個人的な借金から、永続的と期待される議会によって定められる税を担保とした借金に変わるところから、金本位制下や戦時下の閉鎖経済における国債の動きなど、こってりと国債について語られていた。現在一部で流行中のMMTもすでに第二次大戦下各国でやられていて(そして案の定歯止めが利かなくなった)等、MMTerは必読では。不換紙幣は国債を担保に発行され、国債は税金に担保され、税金は民主主義に担保される。素晴らしい本でした。2020/12/18

watershed

2
欧州王政は借金のコントロールが出来ず踏倒しが多発、議会民主制に道を譲る。民主制に入っても相変わらず戦争で資金が必要になりまた借金。国債残高を見ると戦争は滅茶苦茶金が要るとわかる。他国から借りられなければ中銀引き受け初めあの手この手で戦費を調達。国債と通貨との関係も気になる。2020/06/09

はろはろは

0
明治維新の章と日銀引受の章のみ目を通した。日本の話に限らず、国債自体の話よりも、歴史的イベントの経緯を知るのによい。2016/07/04

尚幸

0
超大作。ソブリンリスクとはいったい何なのか2011/06/21

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