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出版社内容情報
「いくつかの想像上の都市の短い叙述で本を一冊作るというアイデア。その中に5000年の都市史の偉大と悲劇を圧縮する」――ルーマニアの鬼才が描き出す、「憧憬市(アラパバード)」「学芸市(ムセーウム)」「憂愁市(シヌルビア)」ほか36の架空都市の創造と崩壊の歴史。カルヴィーノ『見えない都市』に比肩する超現実的幻想小説集。アーシュラ・K・ル=グィンによる英語版序文を併載。
内容説明
戦火、崩壊と再建、そして無人化と再定住を数えること7×7=49回にわたり繰り返した、数万の暗い部屋を持つアーチ状の7層のフロアからなる、ミツバチの巣のような外観をしたバビロンならぬヴァヴィロン(格差市)。地上を縦横に踏破し、あらゆる信仰とあらゆる都市を見知った人々が理想都市を建てるにふさわしい地を求めてさまよう中で、一瞬だけ地平線に見出したアラパバード(憧憬市)。起点も終点もなく、天上と地下に永遠に続いていく超巨大建築都市ヴァーティシティ(垂直市)…。カルヴィーノ『見えない都市』と同時期に構想され、SFとファンタジーの女王アーシュラ・K・ル=グインが愛し自ら英訳を手がけた、ルーマニアの鬼才が描く想像上の都市についての36編。
著者等紹介
ササルマン,ギョルゲ[ササルマン,ギョルゲ] [S〓s〓rman,Gheorghe]
1941年ルーマニア、ブカレスト生まれ。現ドイツ在住。65年にイオン・ミンク建築学校を卒業し、「スクンテイア」紙で建築・都市計画のコラムを受け持つ。多数の小説、戯曲、ノンフィクション、建築史関係の著書がある
住谷春也[スミヤハルヤ]
ルーマニア文学の研究者、翻訳家。1931年群馬県生まれ。53年東京大学文学部卒業。86年から90年までルーマニアに在住し、その間にブカレスト大学文学部博士課程を修了する。85年のレブリャーヌ『大地への祈り』で日本翻訳家協会文学部門最優秀賞を受賞。2004年、ルーマニア文化功労コマンドール勲章受章。07年、ルーマニアのナサウド市より名誉市民の称号が贈られる。訳書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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