内容説明
中世・ルネッサンスから、現代まで、その時代時代に創造された形態と音の変化の軌跡を追う、“笛”に込められた、人間の歴史。
目次
古代から中世まで
ルネッサンス社会とフルート
ルネッサンス・フルートの構造
ルネッサンス時代のフルート奏法
一七世紀の音楽とフルート―バロック様式の誕生
バロックの二大様式とフルート音楽
ルター派の音楽とバッハ
一八世紀のあるフルート奏者の生涯
クヴァンツのフルート奏法
啓蒙思想とフルート
十八世紀後半のフルート音楽
バロック・フルートの誕生
バロック時代のピッチと四分割フルート
フランスのバロック・フルート
フルートの産業革命―多鍵式フルートの誕生
ベーム・フルートへの道と批判者たち
著者等紹介
前田りり子[マエダリリコ]
9歳よりモダン・フルートを始め、前田明子、小出信也氏に師事。高校2年のときに、全日本学生音楽コンクール西日本大会フルート部門において第1位入賞。その後バロック・フルートに転向し、桐朋学園大学音楽学部古楽器科に進学、有田正広氏に師事。オランダのデン・ハーグ王立音楽院に留学、2000年に同大学院を卒業。ウィルバート・ハーゼルゼット、バルトルド・クイケン両氏に師事。1996年、山梨古楽コンクールにて第1位入賞。1999年、ブルージュ国際古楽コンクールで第2位入賞(フルートでは最高位)。現在はルネッサンス・フルートからロマンティック・フルートまで、国内外で幅広いソロ・室内楽のコンサートを行うほか、「バッハ・コレギウム・ジャパン」「リベラ・クラシカ」など、多数の古楽グループで活発な演奏活動を行っている。東京芸術大学非常勤講師。音楽教室「ダ・カーポ」講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。