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ヨーロッパ異教史

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  • サイズ B6判/ページ数 398p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784487799466
  • NDC分類 162.3
  • Cコード C0022

内容説明

東地中海・ギリシアの神話から、エトルリア文明、ローマ帝国とケルト・ゲルマンの民族、北欧=バルト海周辺の神話、ロシアとバルカン半島の宗教までを概観し、今日の新異教運動の成立史や主張を解説。ヨーロッパの歴史のなかで異教が変容しながら存続してきた過程を丹念に辿り、神話学・宗教学・民俗学・歴史学研究に大きな示唆を与える。

目次

第1章 新旧の異教主義(ペイガニズム)
第2章 ギリシアと東地中海
第3章 ローマと西地中海
第4章 ローマ帝国
第5章 ケルト人の世界
第6章 後代のケルト
第7章 ゲルマン諸族
第8章 後代のゲルマン宗教
第9章 バルト諸国
第10章 ロシアとバルカン諸国
第11章 異教主義の復権

著者等紹介

ジョーンズ,プルーデンス[ジョーンズ,プルーデンス][Jones,Prudence]
異教連盟元会長。英国ロイヤル・ソサエティ・オブ・アーツ会員

ペニック,ナイジェル[ペニック,ナイジェル][Pennick,Nigel]
作家、イラストレーター、古代・現代ミステリー講師

山中朝晶[ヤマナカトモアキ]
1970年生まれ。東京外国語大学イタリア語学科卒業。団体職員を経て、翻訳学校インターカレッジ札幌で、山本光伸氏に師事
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

YúKa(ユーカ)@ハガレン読み終えました

15
興味深いトピックが幾つもあるし、ミノア文明とかエトルリア人とか、バルト諸国とかみたいにあまり取り挙げられないようなものも取り挙げられていてありがたい。ギリシア・ローマの信仰は最初から「神殿と偶像」という形ではなく、初期のギリシアではご神体は木だったという話は興味深かった。自然崇拝はやはりヨーロッパにもあったのだと感じた。河合隼雄さんは著書『ケルト巡り』で「(旧来の信仰は)キリスト教文明によって駆逐された。それも、意図的な感じがします」って書いてるけれど、なんだ、今にも名残は残ってるじゃん。2016/10/19

兵士O

10
元々、自分の勝手な創作の為に調べていた運命の三姉妹の話でしたが、この本では、昔のヨーロッパの慣習の中に、人間の運命を織物として捉えていたということが書いてあり、理解が深まりました。運命の糸車を回す長女(ウルド)、それを織る次女(ヴェルダンディ)、そしてそれを裂く三女(スクルド)とあり、それぞれが過去・現在・未来に対応しているとあります。古英語の「運命を分かつ糸で織られた」という表現が、それを端的に表しているとのこと。それが「マクベス」の三人の魔女の原型になったそうです。これだけでも読んだ甲斐がありました。2020/09/23

六点

6
Twitterまとめの「「なんでそんなところに?」ラトビアに日本の神道に似た宗教や神社があるのがエモすぎる」で参考図書に挙げられていたので購入。キリスト教が土着宗教を滅ぼしたつもりが、取り込み、生き延びさせてきたと言う事実は周知のものだが、これ程多数の実例が挙げられていると、説得力が違う。プロテスタントが「自国語での聖書」に拘った為、当時の風習が多く記録されたと言う指摘には唸らざるを得なかった。某アニメのヘスティア様が「竈の女神」として印欧語族の祖型神話にまで繋がるとは…。民俗学育ちなので大好物です。2020/10/09

もつ

3
「ん…?なんかちょっと違う…」っていうドロドロ感に悩まされたら、この一冊。キリスト教以前のペイガニズムをスッキリと。2014/01/25

やきそらまめ

3
社会を取りまとめるに当たり一神教の強力さというものはあるかもしれないと思う。が、神の元には皆平等という考えはうさんくさい気がしてしまう。一方で人間も森羅万象のひとつに過ぎないと言われると納得するのは何故だろう。辞典的な感じで手元にあると便利かもしれない。2013/08/17

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