出版社内容情報
「乙女」の出現から処刑までわずか2年…。膨大な史料から事実のみを冷静に積み上げた綿密・重厚な評伝に,同時代の登場人物などテーマ別解説を加え,全てを網羅した決定版。
内容説明
ジャンヌ・ダルク=「乙女」の出現から処刑までわずか2年…。後世に付与された伝説・神話の類を排除し、厖大な史料から事実のみを冷静に積み上げ「ジャンヌ・ダルクという名の事件」の全容を解説する。綿密・重厚な評伝、同時代の登場人物解説、呼称・言語・王家の私生児伝説ほかさまざまなテーマの徹底討論まで、「今日知りうるかぎりのすべて」を網羅した決定版。
目次
第1部 戦記(乙女の噂;希望という名の奥方;九日十夜;“苦難を分かちし旗なれば”;“あと一年だけ”;“捕虜が脱走を試みるは法に適えり”;“イギリス人に殺されるのは百も承知のうえです”;シャルル勝利王;“みんなと同じように”)
第2部 主要登場人物(シャルル七世;シャルル・ドルレアン―王侯詩人にして詩人の王侯;ロベール・ド・ボードリクール―ヴォークルール守備隊長;ラウル・ド・ゴークール―オルレアン代官 ほか)
第3部 討議(ジャンヌ・ダルクの姓;オルレアンの攻囲;ジャンヌ・ダルクの時代の武具;ジャンヌ・ダルクの剣 ほか)