出版社内容情報
犯罪の被害で家族を喪ったあと起こる諸症状,心の傷を深める言葉の数々,正しい対応の仕方などについて,遺族自身の声と共に被害者相談の専門家が解説。
内容説明
自分に起こっていることを知って、安心するために。あの人に起こっていることを知って、傷つけないために。PTSDとは、感情の麻痺とは、言ってはならない一言とは―。遺族自身の声とともに、犯罪被害者相談の専門家が解説。
目次
第1章 事件のあと起きてくること―PTSDとは
第2章 心の傷は癒えない―犯罪被害・遺族はいま NHK総合テレビ「生活ほっとモーニング」
第3章 心の傷を深めるもの
第4章 飲酒運転は犯罪である―大久保恵美子さんの手記
第5章 息子が生きていたら…―松田政美さん・幸子さんのお話
第6章 自分がその立場になったとき
第7章 つらい思いをした人と話をするとき
第8章 被害者と援助者
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hapim
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前半は被害者遺族の方に語りかけるような文章・内容です。後半は相談者側の意識や注意点。他のカウンセリングにも当てはまることだけれど、人の相談に乗ることによって自分の傷を癒そうとする、自分が満たされようとするのは違うということ。簡単なようで難しい。そして、テクニックでなんとかなるものではない。被害者遺族の方と接することがあったら、どうすればいいのか怖かったけれど、その方を元気にしようなんて考えるのは無謀だと思った。たった数分、数十分、気持ちがちょっとでも軽くなってくれたらいいな、くらいのところから。2016/11/19