地球科学に革命を起こした船―グローマー・チャレンジャー号

地球科学に革命を起こした船―グローマー・チャレンジャー号

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  • サイズ A5判/ページ数 483p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784486014607
  • NDC分類 450
  • Cコード C3044

内容説明

グローマー・チャレンジャー号は、地球科学に革命をもたらした。1968年から1983年にかけて遂行された深海掘削航海は、20世紀における科学的大冒険の一つだ。海洋学者であり地球科学者である著者は、この船に乗の組んだ人たち―船員、掘削技術者、海洋技術者、科学者の体験について、熱をこめて個人的問題まで立ち入った話を伝えている。海洋底下10キロメートルに横たわる神秘の領域に達しようとした「モホール計画」から、隕石が恐竜を“虐殺した”事件の海底に残る証拠についての要約まで、本書はあますところなく伝える。

目次

第1部 革命前夜(1963‐1968年)(モホ面とモホール;氷期とLOCO ほか)
第2部 決定的進展(1968‐1973年)(数当てゲーム;大西洋とテチス海 ほか)
第3部 新領土の開発(1973‐1975年)(南極圏の冒険;中期白亜紀の酸欠 ほか)
第4部 仕上げながら新しい革命の種をまく(1975‐1983年)(海洋地殻に立ち往生;海洋縁辺域でピーナッツを食う ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Arisaku_0225

11
訳者あとがきにもあるように、本書は地球掘削船(海底下をボーリングする調査船)の航海記および解説では無く、もっと壮大な ー 地球科学のレジームシフトを追体験できるような ー 物語だった。プレートテクトニクス、古地磁気などなど現在の地学の教科書に載るべき概念が学界に提唱・反発されながらも受け入れられる過程が重厚に感じられる。正にグローマー・チャレンジャー号を舞台にが知のフロントラインを押し上げた。およそ500ページにもわたって地球科学の専門用語(今は否定された学説も)が飛び交うため、畑違いの私にはとても→2023/07/07

YTY

2
プレートテクトニクス理論の立証、海洋無酸素事変や地中海塩分危機の発見など、初期の海洋底掘削計画の奮闘・興奮が伝わってくる良書。2013/02/15

まつひろ

1
書評を寄稿しました。 https://doi.org/10.52509/tarb00412021/12/24

takuoyam

0
「ちきゅう」が登場しない科学掘削船のお話し。読む前にもう少し地球科学の読みやすい本から入ればもっとさくさく読めたかも。2012/10/21

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