内容説明
フランスの海軍将校で、19世紀末から20世紀初頭にかけて活躍した作家、ピエール・ロチの名は、旅行記『秋の日本』、小説『お菊さん』等の著作によって、日本読者にも割合よく知られているが、彼が1900年中国に勃発した北清事変、いわゆる義和団事件に際して、フランス極東派遣艦隊の一員として遠征し、その折りの見聞を『北京最後の日』と題して、その直後1902年に発表したことを知る人は少ないかもしれない。
目次
黄海に到着
寧海にて
北京に向う
帝国の都にて
寧海に戻る
春の北京
皇帝の墓にむかって
北京最後の日