内容説明
西欧文明の最高潮の輝きに映える19世紀パリに生きた文人マラルメ。詩的絶対を追い究める主体と、日々の生とのはざまにその文学的営為を位置づけ、そこにおける“書く行為”を、文学の根源的な劇として鮮やかに浮き彫りにした決定版伝記。
目次
第1部 人はどのようにして詩人になるのか―1842‐1863
第2部 地方(プロヴァンス)―1863‐1870
第3部 現代的な冒険―1871‐1879
第4部 「待ち望んだ栄光」―1880‐1885
第5部 ローマ街のソクラテス―1886‐1889
第6部 公の人―1890‐1893
第7部 五十歳の新人―1894‐1898
著者等紹介
ステンメッツ,ジャン=リュック[ステンメッツ,ジャンリュック][Steinmetz,Jean‐Luc]
1940年生。詩人・エッセイスト、ナント大学教授。ランボーの伝記などの著作がある
柏倉康夫[カシワクラヤスオ]
1939年生。東京大学仏文科卒。NHK解説主幹、京都大学大学院文学研究科教授を経て、現在放送大学教授
永倉千夏子[ナガクラチカコ]
1961年生。明治大学文学部仏文科卒。明治大学大学院博士後期課程満期退学。明治大学等非常勤講師
宮嵜克裕[ミヤザキカツヒロ]
1962年生。京都大学大学院文学研究科博士後期課程修了。現在、同志社大学非常勤講師。専門は、マラルメを中心とする19世紀フランス文学
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