目次
声の技術(日本的ロックヴォーカルの技法;超歌唱法;声帯の色彩術;本当のビートは奥深い ほか)
極楽通信(冬のニューヨークで;指揮された即興;ゲームによる即興;デジタルなフランケン ほか)
耳の記憶
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
sayjick
1
超歌唱家の巻上公一氏のエッセイと書き下ろし。声の可能性を追及し、世界中で即興演奏を行ってきた貴重か体験の数々に、夢中で読み切った。自分も彼のワークショップに参加して、声の可能性を拡げてみたいと頑張っているのだが、「世界は広いぞ」とニヤリ言われた気分。あとがきにて、声を出すことや書くことにおける「考える」意味を強調されていたのが印象に残った。出来ることを上手く表現してしまうのではなく、一から考え、彼方へと潜って行く。そのために、体をどう認識し、駆使して行けば良いのだろうか。極楽への道はまだまだ霞んでいる。2014/04/23
銀木犀
0
実はこの筆者の声、CDを1枚聞いた感じでは「ちょっと苦手かも」と思ったのだが、文章は面白かった。即興やホーメイ、口琴の話など。こんど別のCDも聞いてみたいと思う。2009/07/05