内容説明
昭和11年、5人の男がヒマラヤをめざした。日本の近代アルピニズムの幕明けをかざったナンダ・コート初登頂から50年。夢と冒険のドキュメント。
目次
1 ヒマラヤへの願望
2 暗中模索のヒマラヤ登山計画
3 ベース・キャンプまで
4 ナンダ・コートへの挑戦
5 トレイルス・パス越えとナンダ・デヴィ
6 ヒマラヤの村
7 積雪期の登山生活
8 積雪期登山生活の記録
9 ナンダ・コートからマナスルへ
10対談・ヒマラヤ50年(堀田弥一;原真)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
へたれのけい
2
戦前にヒマラヤの登山。よくも成功させたものだ。本の後半までいくとエリート意識、諍いが出てげんなり。(登山記で終わらせるべきです)。 富山の称名の滝が登場。憧れだ!2013/10/05
Kimiko Ohata
1
<原 これは日本人の特徴で、手段が目的化する。実際、日本人はそういうことが好きなんですか。自分の考えがなくて集団依存型。><堀田 相当に経験を持った連中でも、あんまり深く考えない。人間の生き方としては、その場その場で処理できますよ。だけど本当に自分がのみ込めていないと力がでないですよね。過去の経験を咀嚼して、その上に自分のやるべき方向に進むというのは、私たちの場合、バリエーションルートだったわけで、同じ所を何べんも繰り返してやっているとしたら興味も進歩もないでしょうね。>明治生まれの近代人!2015/12/26