内容説明
執念の「戦後雑誌」蒐集のなかに、現代史の闇から蘇ってくる事実の数々。激しく揺れ動いた昭和時代の出版事情を活写し、さまざまのエピソードをも合わせて語る同時代論集。
目次
1 終戦前後(新生社とその周辺;婦人・女性誌考現学;終戦直後における出版広告とその周辺;戦後雑誌発掘の25年;もう一つの戦後出版史)
2 占領下(占領史研究への一考察;接収公文書返還の周辺;占領下の出版と検閲資料;“性”表現、自由化の道のりの中で;性の防波堤R・A・A;発行されなかった新聞;戦犯図書;もう一つの戦後ジャーナリズム)
3 戦前・戦時下(戦時雑誌を再発掘する;「出版文化協会」推薦図書について;殺された文字と言葉)